おはようございます。
ピアノ教師の結城美帆子です。
ピアノ教師は、音楽家であり教育者でもあります。
教育とは、生きて行く力をつけることです。
よりよく生きて行くために必要な能力は、「認知能力」「非認知能力」「健康・体力」です。
その中でも世の中に出て心豊かな人生を最後まで送るために大切なことは、「感謝」ではないかと思います。
私は、障害者施設や老人福祉施設で働いた経験がありますが、支援を受けなければ生きていけない人の中にも色々な人がおりまして、何かをしてもらうごとに自然に「ありがとうございました」と仰ってくださった方もおりましたが、やってもらうのは当然という態度の方もおりました。
介護者も人間ですから、心境は複雑です。
どのような状況になっても自然に「ありがとうございます」「ありがとうございました」が言える人間に育ってほしいと願っています。
音楽を愛する音楽人は、常に作曲家の気持ちに想いを馳せ感謝の気持ちを持って演奏をさせて頂いておりますから、習慣になるはずです。
渡部由記子先生のレッスンを受けに行かれる生徒さんに同行させて頂くのですが、渡部先生は毎回レッスンの始まる前に私に「ありがとうございます」、レッスンが終わって帰る時には「ありがとうございました」と仰ってくださいますので恐縮してしまいますが、渡部由記子先生のお育ちの良さなのだと思いました。
「ありがとうございます」とか「ありがとうございました」と言われて嫌な気持ちになる人はいないと思います。いたらごめんなさい。
生徒さんは、レッスンが始まる時には「お願いします」、レッスンが終わって帰る時には「ありがとうございました」と挨拶をしてお帰りになりますが、
指導者は生徒さんがレッスンに来てくれることで、まずは喜びと幸せが得られるわけですから、レッスンをお休みせず来てくださった生徒さんと連れて来てくださった親御さんに「レッスンにお越し頂きありがとうございます」と感謝を申し上げ、お帰りになる時は「レッスンにお越し頂きありがとうございました」と感謝を申し上げます。
今までは、心の中でつぶやいておりましたが、これからは声に出して感謝の気持ちを伝えようと思います。
声に出さないと伝わりませんものね。
褒めることよりも感謝の気持ちを伝える方が、お子さんの自己肯定感は高まると思います。
高齢になって一番辛いことは、誰からも必要とされないことだと言われますから。
私の喜びと幸せは、生徒さんの演奏力の向上と人間としての成長です。
その為には、レッスンにお越し頂かないと始まりませんから、レッスンにお越し頂いたことに感謝なのです。
今日も一日何事もなく過ごせますように!