悩み。結城美帆子

現在、下は3歳から上は80歳を過ぎた方まで、幅広い方々がレッスンにお越し頂いております。

健常者はもとより、障害がある方もいらっしゃいます。

知的障害者や発達障害者は、自分が間違って弾いているか正しく弾けているかの判断ができないのですが、認知機能が衰えてきた方も同じような傾向があるように思います。

間違って弾いても、間違って弾いたことが自分で自覚できれば直すこともできるのですが、間違って弾いていることが自覚できない場合は自分で直すことはできません。

私は、レッスンで、一回目は生徒さんの練習の成果を黙って聴くようにしております。

発達障害者は、自分で正しく弾けているかどうかわからないので「いい、できてる?」とたえず私に聞いてきますが、私は自分で考えさせることをしているので、答えません。

熟年の生徒さんの中にも、同じような方々いるのですが、ピアノは脳で弾くので、発達障害は脳の障害ですし、認知症も脳の障害ですから、同じなのかなと思うのです。

間違って弾いていることが自分でわからない方の場合は、指を動かしているだけでも脳を使っていることになり認知症の予防になると思いますので、本人が気付いた時は申し上げますが、すべての間違いをすべて指摘するようなことは致しておりません。

一人一人の理解力や認知能力を考慮してレッスンを進めていかないと、ピアノを弾くのがつまらなくなってしまうと思うので、ピティナピアノコンペティション全国大会出場を目指す生徒さんは100点のできを目指して指導しますが、地区本選を目指す生徒さんは90点、地区予選入選を目指す方は80点、障害者や高齢者は60点、その他の生徒さんは70点くらいのできを目安にしております。

ピアノは脳で弾くので、隠れ脳梗塞や軽度認知症が発見できてしまうようです。

本人に申し上げた方が良いのかどうか、悩んでおります。

間違って弾いていることがわからないので、認知機能が衰えているかどうか自分ではわからないのです。

なので、時々、認知症の話をしたり、認知症の検査の話をしたり、予防の話をして、病院へ受診を促したりはしているのですが、お一人の方以外は自分で車を運転されてレッスンにお越しになられているので、事故を起こさないようにと祈ることしかできません。