恩師・丸山徳子先生の思い出。結城美帆子

高校の音楽科に入学するまで、ピアノ・声楽・ソルフェージュ・新曲視唱・聴音を教えて頂いた先生です。

60歳以上で県南地区の小中高の音楽の先生や音楽関係者のほとんどの人は、丸山徳子先生のお世話になっていると思います。

丸山徳子先生の名前を知らない人は「モグリ」と言われていた時期もあったくらいです。

発表会の時の写真や当時のプログラムを見ると、後に小学校の校長先生や幼稚園を経営されている人もおります。

お世話になっている時は、そんなすごい先生とは知りませんでした。

とてもお優しい先生でした。

「あなたは天分があるのよ」と、よく言われて育てて頂きました。

天分とは、持って生まれた才能ということです。

裏を返せば、「やればできるのよ」ということではなかったかと思います。

これが、丸山徳子先生の生徒の伸ばし方だったのではないかと思います。

「やればできる」ということは、「やらなければできない」ということですね。

丸山徳子先生から教えて頂いたことは、音楽を学ぶうえでの精神のようなものを教えて頂いたのではないかと思います。

「音楽を学ぶということは、こういうことよ」みたいなことを教えて頂いたと思います。

音楽を学ぶうえでの教養や品格を学んだのではないかと思います。

音楽高校に入学してからは、音楽の世界の人たちとのお付き合いが多くなりましたが、丸山徳子先生から教えて頂いたことが非常に役にたちました。

挨拶の仕方、振る舞い方、お付き合いの仕方などなど、たくさんのことを学ばせて頂きました。

例えば、生徒に「わかりましたか?」と聞くのではなく、子供であっても「おわかりになりましたか?」と聞いたり、「ごきげんよう」とか、「ようございました」とか、私が普段あまり使わない言葉が、音楽関係者の人たちとのお目にかかる時は必要な言葉なのです。

教養なのでしょうね。

でも、言葉使いを丁寧にすると、イライラしなくなったり、気長になりますよ。

102歳でお亡くなりになりました。