心・感性を育てるには。結城美帆子

ピアノは、まずは、楽譜に書いてある通りに弾くことが大切ですが、楽譜に書いてある通りに弾くと言うことは、作曲家の想いを楽譜に書かれていることから全て読み取って弾かなければならないと言うことです。作曲家は、この曲をどのように弾いてほしいのかを、作曲家の想いを楽譜から読み取らなければなりません。フォルテと書いてあるから強く弾くだけではダメなのです。作曲家は、色々な想いで作曲をしているのです。作曲家の魂の叫びを聴けるようになって欲しいですね。それができたら、色々な人の心に想いを馳せることができる人になるのではないでしょうか?他人の心の痛みに想いを馳せることは、どんな職業でも必要なスキルではないでしょうか?よくテレビドラマや映画を観て感動して泣く人がいるようですが、現実を実感していないから、空想の世界で止まっているから、テレビドラマや映画を観て感動できるのかなとか思います。私は、テレビドラマや映画を観て感動して泣くことは有りません。むかし子どもの頃とか20代くらいまでは、ドラマや映画を観て涙を流していたことは有りましたが、精神分析を学び人間の心が客観的に見えるようになってくると、テレビドラマや映画を観ていて思うことは「演技が上手い人だな」とか、「監督さん、撮り方が上手いな」としか思えなくなりました。私が感動するのは、本物の触れた時です。血の汗を流して練習をしたであろうピアノの演奏やバイオリンの演奏、その他、人間が魂を込めて表現したものを聴いたり観たりした時は、涙が込み上げてきます。おそらく、自分自身の経験と重なるところがあるからではないかと思います。私は、うわべだけの人は好きでは有りません。自分を正当化させるために、屁理屈を言う人も好きでは有りません。他の人と比べる人も好きでは有りません。自分は自分でいいじゃ有りませんか?当教室には、現在、3歳〜85歳までの生徒さんがおります。70歳代の生徒さんが「80歳の人もピアノのレッスンを受けているなら、まだ大丈夫かなと思って」と、おっしゃるのですが、何をもとにしておしゃっているのでしょうか?おそらく、無意識だと思いますが、自分は80歳までは生きていられると想像してのお言葉ではないかと思うのですが、80歳まで生きられる保証はないのです。80歳でピアノを始めても90歳まで元気でピアノを続けられたら10年続けられたことになりますが、70歳でピアノを始めて何らかの病気で75歳でお辞めになられたら5年しかできなかったことになりますので、10年続けられた80歳でピアノを始められた方の方が、上手に弾けるようになりますので、他人のことは気にせず、ご自身のペースでピアノを楽しんで頂けることを、つねに望んでおります。私自身、なるべく長くピアノを教えていられるように、健康に気をつけております。気をつけて何てレベルではなく、認知症にならないように、そしてそのために血圧と血糖値を上げないような食事をして運動もして、すごく努力をしてます。何も努力をしなかったら、年齢と遺伝的に、血圧が上がり動脈硬化になっていると思いますが、血圧は、毎日、朝晩測ってますが、110/70くらいですし、動脈硬化も大丈夫と言われております。自分で言うのも何ですが、すごく努力してますよ。私がお世話になっている岡部クリニック院長の岡部先生も管理栄養士の山下さんも努力をしているようです。認知症を予防して健康で長生きするためには、努力が必要ではないかと思います。せっかくこの世に生まれて来たのですから、なるべく長くこの世の変化を観て死んでいきたいと思ってます。とは言っても、死ぬ時は死にますからね。いつ死んでも悔いが残らないように、今日できることは今日やるようにしております。私が、振替レッスンをしないのは、振替できる保証は誰にもないからです。だから、月4回のレッスンにして、私の都合でレッスンができなかった場合は返金をさせて頂いているのです。一期一会です。命に、リセットは無いのです。人生は、一度限りなのです。あとでやろうとか、明日やろうとかいう人がおりますが、明日が必ず来ると言う保証は誰にも無いのです。でも、人間が生きていられるのは、明日が来るであろうという希望が持てるから、どこかで無意識にでは有りますが、明日も生きていると思っているからではないでしょうか?あまり深く考えすぎてもノイローゼになり、生きていけなくなりそうですが、振替レッスンをしてもらえるのが当たり前と思われるのは困ります。お約束したレッスンは、一生懸命にやらせて頂きますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。