後期高齢者のピアノのレッスン

子供の頃に習われていたとのことです。

経験がある高齢者の生徒さんは、テクニックをお教えするということではなく、ピアノを楽しむことで脳を活性化させ認知症を予防して頂くことを目的に教えさせて頂いております。

ブルグミュラー25番の教則本を使って、2台のピアノでピアノ二重奏を行いました。

一人で弾いている時よりも、二人で弾くほうが相手の音を聴くことで脳のたくさんの分野が活性化されます。

テクニック的なことを申し上げれば、色々申し上げたいことがたくさんありますが、生徒さんご自身がピアノのレッスンに何を求めているかの見極めを間違えると、生徒さんの心をへし折ってしまうことになってしまいますので、テクニックについては、1ヶ月に一つだけだけ申し上げるようにしております。

後期高齢者に限らず、大人の生徒さんは、口ではテクニックと申しますが、心の中ではテクニックではなくピアノを弾くことを楽しみたいからレッスンにお越しになっているように思います。

テクニックの向上を目的とするのは、高校大学までではないかと思います。

高い目標意識と強い精神力がないと、テクニックを向上させるのは難しいです。

鉄は熱いうちに打てと申します。

鉄が熱いのは、子供の時です。

3歳〜9歳くらいまでは基礎をしっかりと、10歳〜24歳までが一番テクニックを伸ばせる黄金期です。

24歳まで以降は、演奏が深くなり、人間味が溢れて演奏になり熟成していくように思います。

60年以上生きていると、今活躍しているピアニストのコンクール優勝から聴いておりますからわかることです。

40代の時は、太く短い人生でいいと思っていたのですが、色々な演奏家の成長を観ているとすごく楽しいので、今はもう少し生きていたいと思うようになりました。

人間の成長を見ているのって、すごく楽しいです。

声楽は、40までは勉強と言われます。

声楽は、生理的にも精神的にも大人にならなければ、心とカラダ全身で歌うことは出来ないのです。

人間の心がわからなければ、心を歌うことなんてできませんでしょう。