年をとったせいか考え方が変わってきました。結城美帆子

今年もピティナピアノコンペティションが終わりました。

子供と親が二人三脚で頑張っているのであろうピティナピアノコンペティション。

生徒がそれぞれの目標が達成できるようにと無料で補講レッスンをしたりして頑張ってレッスンをしてきましたが、この頃アホらしく思えてきました。

目標に向かって目標を達成する為に頑張るのはある程度は良いと思うけど、、、、

その先にある本当の目標を見据えて指導している指導者や親がはたしてどれくらいいるのかが疑問です。

ピティナピアノコンペティションに参加する真の目的とは何なのか?

真の目的を見失ってしまっての参加は本末転倒ではなかろうか?

ピティナピアノコンペティションでたとえ特級でグランプリを受賞しても世界で通用するピアニストになれるわけではないし、A級やB級で全国大会で金賞を受賞しても、C級D級E級F級G級と金賞を受賞できるとも限らないし、途中でピアノをやめてしまう人もいるようです。

私は、客観的な目安として参加をお勧めしておりますが、ピアノオンリーの生活を望んではおりません。

生徒の皆さんには、ピアノを通して、他者の心の痛みに想いを馳せることができる心根の優しい人に育って頂きたいと願っております。

努力努力でたえず結果を出す為に必死で頑張って医師や司法試験に合格して裁判官になった人に、患者の気持ちや被告人の気持ちに想いを馳せることができるでしょうか?

医師も裁判官も、一つしかない命を相手に仕事をしている人たちです。

岡部正先生にお世話になる前に、血圧が上がってきてしまってお世話になったクリニックの医師に、「減量、減塩、運動」とありきたりのことを言われて、あげくに「やる気の問題です」と言われて、昔は努力努力の私でしたから「やる気の問題です」なんて言われると「この私にそれを言うか」と、頭にきてしまって1ヶ月間サラダとお粥だけを食べて8キロ減量したことがありましたが、体調を崩してしまってバカなことをしたと反省をした経験があります。(実は、ダイエットで、とんでもない病気を発症してしまったのです)

下手な自己流のダイエットは、体調を崩すだけではなく、後々動脈硬化やアルツハイマー型認知症の原因と言われているタンパク質を脳に増やしてしまうようです。

患者の性格も考えて指導ができるお医者様が良いですね、私がおバカだったんですが。

お医者様も裁判官も、想像力が必要な仕事ではないでしょうか。

医師が広汎性発達障害と診断をしても、裁判では、責任能力の有無を判断するのは医師ではなく裁判官なのです。

これまでの判決では、発達障害は責任能力有りとされ死刑判決が下され死刑が執行されております。

私は、多くの発達障害者と接しておりますが、彼らには一般的な人とは異なる独自の世界観が有るように思えるので、一般的な人は自分がされて嫌なことは他者も嫌だと想像するから抑制ができますが、発達障害の人の場合は一般的な人と見え方が違うようなので考え方も違うように思えるので、一般的な人に言うことが通じなかったり理解できないことがあるように思えるのです。

彼らは、たとえ死刑が執行されても、もしかすると(私の想像でしかないですが)本当にこの世に絶望して死刑を望んでいるのではないかとさえ思える人もおりました。

とっても悲しいことです。

荒川沖駅で無差別殺人事件をお越し死刑が執行された元死刑囚も、そうだったのではないかと思うと、悲しくなります。

お互いがお互いを認め合うことが共存するということなのではないでしょうか。

排除をするのでは無く。

私は、ピアノのレッスンを通して、他者の心に想いを馳せることができる心根の優しい人間を育てたいと思っております。

他者の心に想いを馳せることは、どんな職業に就いても必要なスキルです。

音楽は、心と体に作用して、心を優しくしてくれます。