平常心。結城美帆子

世間は新型コロナウイルスでパニックですね。

なぜでしょうね。

みんな新型コロナウイルスに感染したくないからでしょうね。

なぜ、感染したくないと思うのでしょうか?

死にたくないのでしょうね。

人間は、死ぬのが怖いようですからね。

死の苦しみから逃れることはできませんからね。

ある哲学者によると、死を恐れるのは人間だけだそうです。

「病い」とは、一人の人間が苦しみに見舞われていることであり、苦しみに耐えている状態です。

医療の目的は、病んでいる人を苦しみから解放することです。

医療は、患者の死と戦うものではなく、患者の苦しみと戦うことである、というごく当たり前のことが時に忘れられがちですが、今のような時代こそ、社会全体で改めて議論を深めていくテーマではないでしょうか。

私は、尊厳死協会に申し込みをしましたが、安楽死や尊厳死の議論に根強いブレーキがかかるのは、ナチスの悪夢があるからと言われております。

ドイツは、ユダヤ人の大量虐殺だけではなく、障碍者もガス室へ送ったのです。

日本国でも、日本で初めて行われた筑波大学医学部での脳死移植のドナーになられた患者さんは精神科の患者さんがドナー(臓器提供者)にされました。

みんなが不安なのは、もし新型コロナウイルスに感染した時、医療を受けられないのではないかということではないでしょうか?

検査でさえ受けられないわけですからね。

病による苦しみから解放されないのではないかということが不安なのではないでしょうか?

病による苦しみから解放してくれるのは、医療だけではないと思います。

あなたの心が、あなたを苦しみから解放してくれると思います。

今は、心穏やかに時を待つことです。

人間いつか必ず死にます。

今を生きることです。