子供のレッスン「ほめて育てる弊害」結城美帆子

ほめて育てられた子供は、できないことはやろうとしない傾向があるように思います。ピアノは、練習を重ねることに弾けるようになりますので、当然ですが最初からスラスラ弾けないのが当たり前なのですが、ほめて育てられた子供は、最初からスラスラ弾けないこと自体が受け入れられなかったり、練習を積み重ねることによって上手に弾けるようになることが良いと思えなかったりするようです。5歳の子供が「一回で弾けたよ。すごいでしょ」と私に言ったことがありました。私は瞬間言葉が詰まってしまいましたが、一般的には「すごいね」と褒めれば良いのでしょうけど、この子は「練習しなくてもすぐに弾けるのが良いことで練習して弾けるようになるのは良くない」と認識をしているように思えたので、お家でので練習をほめるようにしました。今は、「練習してきたよ」と言うようになり、以前のように新しい曲に入った時「できない」と言わなくなりました。ほめて育てられた子供は、ほめられないと何もできないので自分から新しいことに挑戦することが難しいようです。失敗を恐れるのです。