子供がピアノを弾きたくなる時とは。結城美帆子

パパやママがピアノを聴いてくれる時です。人間が育つ過程で、承認欲求と言うものが有ります。

認めてもらいたい欲求です。

子供が一番認めてもらいたいと思う人は、パパとママです。自分を認めてもらう事を積み重ねる事により、自己肯定感が育まれます。子供は、パパとママが喜んでくれるのが嬉しくて、一生懸命に練習しているようなところも有ります。

私は、そうでした。

私は、自分がピアノを一生懸命に練習して上手くなり、学校でみんなの前で演奏したりすると、特に母は嬉しそうに喜んでくれたので、母を喜ばせたくて一生懸命に練習していたようなところも有りました。

音楽高校入学までは、自分のためと言うより、母を喜ばせたいと言う気持ちが強かったように思います。

音楽高校音楽大学と専門的な勉強には入ると、母親の為なんて言っていられない状態になりました。

母のためにピアノを弾いているなんて、そんな甘っちょろいことを言える状態じゃないのです。

それこそ、自分が生き残るために必死にしがみついて頑張らないと蹴落とされてしまう世界でした。

自分を鍛え上げる時期は、そんなものでしょう。

それが過ぎると、再び、今度は、みんなを幸せにするために音楽がしたいと思うようになり、現在に至っております。

子供は、自分のために努力しなさいと言われても、実感はないと思います。

心理学者マズローの法則を見ても、人間は最終的には自分以外の幸せのために仕事をし幸せを感じるレベルになるようですし、精神分析家ラカンは「人間の欲望は、他者の欲望である」と言ってます。

精神分析的に人間を考えると、子供は精神的に母親から分離するには、口唇期・肛門期・エディプス期・など色々たどり、母親から離れ自立した真の大人に成長していきます。

人間は、色々なコンプレックスを乗り越え成長していくようです。精神分析では、「去勢の痛み」などと言われます。

自分が欲しいものを得たい時には、それに代わる何かを対価として差し出さなければならないと言うことを実体験して成長していくようです。

私は、母からの分離に相当時間がかかり、相当な痛みも伴いました。女の子の母親からの分離を促進させ痛みを和らげてくれるのは、父親の存在のようです。

男の子の場合は、父親との関係を解消するのに時間がかかり、相当痛みを伴うようです。