自閉症年中さんのレッスン

自閉症年中さんのレッスン

昨日のレッスンは、パパとお越しになられた年中さんの〇〇さん。

〇〇さんは、軽度の知的障害を伴う自閉スペクトラム症です。

レッスンを始めて3ヶ月ですが、五線譜でドレミファソが読めるようになり、両手の指番号も覚えましたので、始めて楽譜を見てピアノを弾くレッスンを行いましたが、自由に弾きたいようでしたので、自由弾きにしました。

自閉症のお子さんは、養育施設や幼稚園などで支援目標というものを掲げられているので、自由を奪われていることが多いように思いますから、ピアノのレッスンでは、まずは自由に弾かせることで主体を引き出すことを目標にレッスンを行っております。

自閉症者は主体が無いとか心が無いとか言われますが、そんなことはありません。

〇〇ちゃんは、楽しそうに笑顔でピアノを弾いていました。

私が「雷さんの音は?」と聞くと、鍵盤の左の低い音をぐうで弾きました。

「キラキラの音は?」と聞くと、鍵盤の一番高い音をキラキラさせて弾きました。

「パパの声は?」と聞くと低い音を弾き、「ママも声は?」と聞くと高い音を弾き、「〇〇ちゃんの声は?」と聞くと中央の鍵盤を弾きました。

素晴らしい感性だと思いませんか?

これまで50名以上の発達障害のお子さんにピアノを教えてきてわかることは、IQが70前後あれば定型発達のお子さんと変わりなくピアノが弾けるようになりますし、自立して生きていくことが可能ということです。

お子さんの力を信じましょう!

発達障害は障害ではなく、特性です。

ASDの特性や、ADHDの特性があっても、ピアノは弾けるようになりますし、コンクールへ挑戦し入賞している生徒さんもおります。

音楽は、コミュニケーションのツールにもなります。

音楽で多くの人が幸せになりますように!