天才と発達障害。結城美帆子

「天才とは、努力をし続けられる人」と言う東京大学から財務省のキャリア官僚になり、弁護士になり、ハーバード大学へ留学された山口まゆさんの著書の中で書かれておりますが、アスペルガー型の発達障害の人は、特性を活かせれば、その道の天才になれる可能性があると思います。ピティナピアノコンペティションの最近の結果を見ると、世間の風潮もあると思いますが、全国大会で金賞受賞をしている人たちの演奏は、巧みな技術の上に個性が乗っているように思います。ひと昔前の、先生の教えを守った優等生的な演奏では、金賞は受賞できないようです。昔は、教え込むような教え方で、生徒は「ハイか、イイエ」しか言えなかった指導者の言うことは絶対と言う教え方では無く、今は、個人の生まれ持った才能をいかに引き出せるか、そして、その引き出した才能をいかに伸ばすことができるかが、指導者の腕の見せ所のように思います。才能がある子は、地区予選を聴いていてもわかります。そして、才能がある子が、たとえミスをしたとしても地区予選を通過しているように思います。才能に気付けるのは、指導者でしょう。その道のプロでない親が気付くことはないと思います。もし、親が素人にもかかわらず「うちの子供は、音楽の才能があると思いますので、、、」なんて言ったら、うぬぼれでしょう。そのように言う親に何らかの問題があるかも知れませんね。このような親が、当教室にも時々おりますが。天は二物を与えずで、才能がある子って、他のところで「ええ」って思うところがあったりもしますよね。才能があるからと言って、その子が自分で自分の才能に気付き、自分自身で努力ができるようになるわけではないので、才能があっても努力ができないと才能を開花させることができませんから、才能を開花させることができる指導者が必要なのです。全盲のピアニスト辻井伸行さんのお母様は、才能を伸ばしてくれる指導者を選ぶのが、ズーズーシーほどにうまかったと思いますが、子供への最大の愛情でもあったと思います。結局のところ、生まれ持った子供の才能を開花させることが出来るか出来ないかは、親しだいのように思います。どの親のもとに生まれて来るかは、神のみぞ知ることですから、運命なのでしょうね。ネグレクトの親のもとに生まれて来て、親に殺されてしまう子供もいますからね。