急性期病院で働く看護師2年目と言う方から、「子どもの時に習っていて、小学6年生の発表会でエリーゼの為にを弾いたんですが、当時はピアノが嫌いだったので全く覚えていないので初歩から習いたいのですが、、、、、パッヘルベルのカノンが弾きたいんです」というレッスンのお申し込みを頂き、レッスンにお越し頂いております。
レッスンを始めて2ヶ月になりますが、彼女が何故「パッヘルベルのカノン」が弾けるようになりたいと言われたのかわかるような気がします。
急性期病院の看護師さんは、メンタル的にも非常に過酷でないかと思います。
無意識だと思いますが、彼女は、心の疲弊を感じ救いを求めているのではないかと思いました。
音楽は、心と身体に作用して心を健康に保ってくれますから。
私自身、パッヘルベルのカノンは好きで、イライラしたり心が乱れた時などに演奏すると、弾いているうちに段々と落ち着いて来ます。
バッハやモーツァルトも心を落ち着かせる効果があります。
落ち込んでいて元気になりたい時は、私はですが、古澤巌さんのバイオリンを聴きます。
特に、ラテン音楽を聴くと「頑張ろう」と力が湧いて来ます。
私は、音楽療法と言う言葉は嫌いですが、音楽は人間の心と身体に作用して心と身体を元気にしてくれるのは事実です。
私が音楽療法と言う言葉が嫌いなのは、療法には「する側」(療法士)と「される側」(クライエント患者)という関係が出来てしまうからです。
音楽は神様が人間に平等に与えて下さった賜物です。
音楽を楽しみ、音楽に癒やされるのに、関係性は不要です。
ピアノの指導者は、ピアノを演奏する為の知識と技術は教えますが、音楽をどう感じるかは本人次第なのです。
指導者だからといって、「美しいと思いなさい」と言ったところで思えるものではありません。
音楽の効果は、一人ひとりが心と体で感じるものなのです。
看護師さんや介護士さん、保育士さん、児童養護施設で働く方、などエッセンシャルワーカーの方にこそ、音楽は必要ではないかと思っています。
エッセンシャルワーカーの方々の心の安定が、患者さんや障害者・高齢者の命を守り、子どもたちの心を育む為に必要ではないかと思います。
結城美帆子ピアノ教室では、お家で全く練習をしなくても、レッスンにお越しになりレッスンをお受け頂くだけで確実に上達できるレッスンを行っておりますので、ピアノをお持ちでない方や、お家で練習が出来なくてもレッスンをお受け頂けます。
ピアノは楽しむ為にあるのですから。