基礎力をしっかり身につけていただく為に、来年新しくご入会いただく方からは、健常のお子様は原則50分レッスンにしようと思います。
リズム・譜読み・聴音など、ソルフェージュ力を身につける為には、30分レッスンでは足りないです。
60分レッスンを希望される生徒さんと、今年ご入会いただいた小学一年生以上の生徒さんは、60分レッスンでソルフェージュとピアノのレッスンをさせていただいているのですが、皆さんソルフェージュ力が身につき譜読みも良くでき進みも早いです。
中学生になると勉強も忙しくなり部活もありますから毎日1時間程度しか練習ができなくなると思うので、中学高校とピティナピアノコンペティションに参加できるレベルを維持する為には、小学校卒業までに、チェルニー30番が弾けるようになっていること、できれば終了していることが理想です。
年少さんからは、最初は30分レッスンですが、やはり時間が足りないのでお子様の様子を見て45分レッスンをおすすめさせていただいております。
自閉症スペクトラムにお子様でも、60分レッスンをお受けいただいている生徒さんもおります。
自閉症スペクトラムのお子様でも、ソルフェージュもしっかりレッスンする為には、30分レッスンでは足りないので、お家で譜読みをしていただき、ピアノのみレッスンをさせていただいております。
ピアノが上手く弾けるようになるには、基礎力(ソルフェージュ力)が大切なのです。
音楽高校や音楽大学ではソルフェージュの授業がありますし、入学試験にもソルフェージュの試験があります。
「趣味だからソルフェージュをやらないでピアノだけでいい」と思う方がいると思いますが、ソルフェージュ力がないとピアノは上手く弾けないのです。
40年の指導経験から、ピアノを最後までやり遂げずに途中で止めてしまう方は、なかなか譜読みができなかったり、拍子を打ちながらリズムが打てなかったり、基礎力ソルフェージュ力が低かった方々です。
私は、ピアノの指導においては集大成に入ったと思います。
今は、老若男女健常者も障害者も「ピアノが弾けるようになりたい」と心から願う方に対しては、全ての方にピアノが弾けるように教える自信があります。
新しい導入期の教則本が次から次へと出版されておりますが、結局どれを使ってもできる生徒はできますし、どれを使ってもできない生徒はできないと思います。
要するに、どの曲則本を使っても教え方なのです。
どの曲則本を使っても、教え方がうまければ生徒は弾けるようになります。
小さい子供にバイエルは難しいと、小さい子供向けの教則本がたくさんできましたが、バイエルが弾けるだけの理解力がない場合は、レッスンを始めるのがまだ早いということではないかと思います。
私も、知的障害がある子供には、バステインや子供向けの教則本を使ったりします。
指導者が、熟ししている教則本を使ってレッスンすれば良いと思います。
私は、バイエルで育ちましたので、バイエルが一番熟ししておりますし教えやすいので、初級はバイエルを使っております。
年中さんくらいから使えますし、熟年の生徒さんもわかりやすいとお言葉を頂いております。