精神科医で医療少年院で長年仕事をされていた岡田尊司氏の著書「ネオサピエンス」を読みました。
「IT革命は、心の絆を求めない新人類を産んだ。」
と、帯にあります。
回避型人類は、他者と関わることを避けるとのことです。
自閉スペクトラム症の増加とも連動しているともありました。
この本を最後まで読みましたら、背筋がぞっとしました。
幼児教育が無料になったことは、子供の為に本当に良いことなのでしょうか?
無料になれば預けなきゃ損とばかりに子供を保育園や幼稚園に預ける親が増えるでしょうね。
岡田氏は、著書の中で、近代福祉国家スウエーデンのことを書かれております。
スウエーデンは、徹底した個人主義で、子供のときから自立を求められ、依存を嫌い、甘えはゆるされないとのことです。
スウエーデンの女性は子供を産んだらすぐに働きに出るのが普通だそうです。
子どもの自立も早く、16歳になると、独立して、別の家で、同棲相手と住むことも多いのだそうです。
社会は、それを歓迎するそうです。
そんな風に育てられた子供は親に対しても冷たい。
子供の世話は社会がするように、親も社会が見るのがスウエーデン国家のようです。
スウエーデンは、税金が高いことでも有名です。
スウエーデンは、二重の壁にぶつかっており、回避型人類が増え、自殺者が増え、老人は嘆いているとのことです。
愛が無くなったら人間は生きていけないと思います。
自立も愛されてからの自立でないと、回避型人類になってしまいます。
実が熟して離れるのが自立ではないかと思います。
子供は、母親の無償の愛で育てられたほうが絶対良いと思います。
マザーロボットなんてあってはならないと思う。