努力だけでピアニストになれるわけでもない。結城美帆子

努力も大切ですが、努力だけでピアニストになれるわけでもないのです。

ピアノの演奏だけで食べていけるピアニストになれるのは、ほんの一握りです。

毎日12時間練習したからと言って、ピアニストになれる保証はありません。

ピティナピアノコンペティション全国大会で金賞を受賞したからと言って、ピアニストになれる保証はありません。

私の恩師、東敦子先生が以前おっしゃっておりましたが、優秀なマネージャーさんが付いてくれたからやってこられたと。

子供の場合、ほとんどの場合、親がマネージャーです。

努力も大切ですが、ピアノを楽しむことを忘れないように致しましょう。

コンペティションは、他人と争うのではなく、自分がどれだけ伸びるか、自分自身が上達するために受けるのです。

審査員から講評を頂けますので、点数と講評を自分がレベルアップするためのステップとお考えください。

昨年、8.2点が最高点だった人は、今年は8.5点を目指して頑張れば良いのです。

10点満点を頂くのは大変ですが、少しづつ10点を頂けるように無理をせず頑張れば良いのです。

自分で自分の目標を設定して、自分の目標を達成できるように戦略を考えて実行すれば良いだけです。

コンペティションの参加をためらう人は、親ですが、心のどこかに他人と競争、そして負けたくないと言う無意識の思いがあるのではないでしょうか?

何度も申し上げます。

コンペティションは、他人と争うことではないのです。

自分を客観的に見て、レベルアップするためのものです。

どうぞ、失敗を恐れないでください。

失敗から学ぶこともたくさんあります。

親が失敗を恐れていると、子供は無難なことだけしかやらない人になります。

なるべく早い年齢で失敗挫折の経験をさせた方が良いと思います。

人生で初めての挫折が就職試験だとしたら、引きこもってしまうかもしれませんよ。

私は、ピアノの指導の他に、精神分析による心理療法も行っておりますが、実際にいらっしゃいました。

天皇陛下の心臓の手術をした天野先生は、亀田病院をクビになったのがきっかけでアメリカへ勉強に行かれて、今の実力を手にしたのです。

亀田病院をクビにならなかったら、天皇陛下の心臓の手術をすることもなかったかもしれませんね。

天野先生の著書の中にも書かれておりますが、天皇陛下は心臓のバイパス手術と脳梗塞を予防するための2つの手術を受けられたようです。

亀田病院の経営者は、医師であってもクビにするのです。

私がお世話になっている元亀田病院の副院長で奥様が亀田一族の岡部先生から聞いたお話です。