3月末で全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)を退会させて頂くことにしました。
指導者が退会をしても生徒の皆さんはピティナピアノコンペティションやピティナピアノステップなどに参加できますし、 コンクールの結果に影響はありませんので大丈夫です。
退会した理由は、生徒さんをピティナのコンクールやステップに参加させると、指導者ポイントというのが加算されるみたいで、生徒さんがコンクールで良い成績を出すと指導者賞とか、金賞を受賞させると特別指導者賞とかもらえるので、生徒さんを利用して指導者が競争をしているように感じたからです。
コンクールで生徒に賞を取らせている指導者が指導力がある指導者とは言えないと思うのです。
コンクールに参加させることで、ピアノを嫌いにさせてしまったりしてはいないでしょうか?
私が教えた生徒の中には、ピティナピアノコンペティションに参加して地区予選をやっとの思いで通過させ地区本選に出場できたのに、コンペティションが終わったらピアノをやめてしまった方もおりました。
ピティナピアノコンペティションC級程度でレッスンをやめてしまったら、本当のピアノの楽しさを知ることは出来ません。
本当のピアノの楽しさを味わえるのはD級レベルからです。
コンペティションは、下手をすると燃え尽き症候群のようになる場合もあると思いました。
私は、ピアノを弾くことを生活の一部にして頂きたいと思っています。
ピアノは楽しみであり心を豊かにしてくれるものなのです。
なので、出来ないことを自宅で一人で練習する必要はないのです。
なるべく苦労をしないでピアノが上手く弾けるようになる為にピアノの指導者がいるのです。
生徒さんが「ピアノ教室に通っていたら上手く弾けるようになっちゃった」と思える指導者が指導力がある先生ではないかと思います。
如何に生徒が苦労せずピアノが弾けるようになり楽しむことが出来るかが、指導者の腕の見せ所なのではないでしょうか?
ピアノは難しい楽器です。
その難しい楽器を如何に苦労せず上手に弾けるように導くことが出来るか?
ピアノの指導者は、生徒さんにピアノを弾けるようにすることで、対価をお支払い頂くのです。
一年もレッスンをしているのに、自力で楽譜が読めず自力で弾けるようにならなかったら、私はレッスンの対価を頂くことは出来ません。
遊びのようなレッスンとか、楽しいレッスンとか、おっしゃるピアノ教室もありますが、遊びや楽しさに価値のある対価を支払うでしょうか?
ピアノは、真剣に学べば、ピアノが上手く弾けるようになるだけではなく、生きていく上で大切なものを培うことが出来る習い事です。
私は、ピアノのレッスンを通して、自分を信じる力(自信)と地頭力を養い生きていく力をつけ、クオリティの高い趣味として生涯に渡りピアノを楽しく続けていける人に育って欲しいと思っています。
指導者のポイントの為に生徒さんが頑張る必要はないです。
生徒さんご自身の素敵なピアノライフの為に頑張ってください。
生徒さんが素敵なピアノライフを送れるようにお手伝いをさせて頂きます。