自分の手で未来を創造する力、
社会がどのように変化しても自分らしく生きる力、
そして、
どんな困難があっても乗り越える力を、
幼児期から養っていくのが親の役目です。
ピアノは、
それぞれ自分に合ったコンクールに価値のある明確な目標を設定して挑戦することにより、
先行き不透明なこれからの時代を生きる力を養うことができます。
ただピアノが弾けるようになるだけでは、
ピアノのレッスン価値はないと思います。
ただピアノが弾けるようになり楽しむだけでは、
ピアノのレッスン価値はないと思います。
これからの時代を生きていける力をつけることこそが、
ピアノのレッスンの価値と考えております。
平成の30年間で、
日本は世界と戦えない国になってしまいました。
世界の企業ランキングを見ると、
1989年は、NTTが1位、2位は日本興業銀行、3位は住友銀行でしたが、
20207月は、1位がアップル、2位がサウジアラビアのサウジアラムコ、3位はアマゾン・ドット・コム、4位はマイクロソフト、43位にやって日本のトヨタ自動車がランクインしております。
原因はなんなのでしょうか?
私は、教育に問題があったのではないかと思います。
子供の育て方に問題があったのではないかと思います。
40年間ピアノを教えてきて、教え始めた頃の親と、平成に入ってからの親の子供に対する接し方や考え方が変わったように思うのです。
子供が傷つくことはやらせないという親が多くなったと思います。
ピアノでも、落ちたら可哀想だからと、コンペティションに参加させない親御さんも多数おりました。
怪我をしたら可哀想だからと、外で遊ばせない親御さんもおりました。
ささくれしたところからばい菌が入るのが危険だからと、医療用の保護剤を塗って遊ばせている親御さんもおりました。
子供がピアノの楽譜を忘れると、親御さんが「持ってくるのを忘れました」とおっしゃいますが、幼児はともかくとしても、小学生になったら自分のことは自分でできるようにして欲しいと思います。
なぜなら、子供が主体的にピアノのレッスンを受けているのであれば、自分でできるのではないかと思うのです。
親が子供にピアノを習って欲しいと思ってレッスンに来ている場合は、親が教則本をレッスンバックに入れて連れてくるかもしれませんね。
それぞれの家庭の教育方針があると思うので、構わないのですが、私の指導の目的は、これからの時代を生きていける力をつけること、自立して自分の人生を幸せに生きていける人間を育てることなので、小学生からは主体的にレッスンを受けて欲しいと思ってます。
なので、椅子の上げ下げなどの調整も足台を使わなくなってからは生徒本人にして頂いております。
AI時代に活躍するのは、AIにはできない「豊かな人間性」のある人です。
AI時代に活躍するのは、AIを利用し、AIにない力を伸ばせる人です。
子育てで大切なのは、「環境を整える」「意欲を育む」「自立させる」「社会性や豊かな人間性を育てる」ことです。
親の役目は、子供が育つ為の「土作り」をすることです。
型にはまらない発想力、行動力、失敗から学ぶマインドが必要です。
ピアノは、コンクールを活用することにより、これからの時代を生きていくのに必要な力を養い育てることができます。