介護疲れかも知れません。結城美帆子

平熱になったのですが、レッスンが終わって生徒さんがお帰りになると一気に疲れが襲ってきて、すぐにベットインです。レッスン中は気が張っているのでしょうか、何ともなく元気なのですが、終わると、どっと疲れがきます。昨年は、色々なことがあり過ぎて、頭と体がついて行かないような、でも動かなければならないような状況でした。また、それぞれの立場の人間の欲望もよく見えた一年間でしたので、心が疲れました。私にとって、医療も宗教も、頼れるものではなくなり、よりどころでもなくなった一年間でした。ピアノの指導にしても、先生に教わったことが本当に正しかったのだろうかと言う疑問も湧いてきてしまいました。ピアノを演奏する上で一番大切なことは、音符の長さや休符を正しく演奏するすることも大切ですが、楽譜から作曲家の想いをどれだけ読み取ることができるか、なぜ四分音符なのか、なぜ八分休符なのか、などなど、作曲家の想いを考えて演奏するすることが大切なのではないかと強く思うようになりました。生きるも死ぬも、延命するもしないも、マニュアルで決まられるものではない。音楽は、人間の気持ちを音符で表現したものです。楽譜の通りに弾くだけではダメなのです。相手の気持ちに想いを馳せること。医師たちに申し上げます。患者は、マニュアルやエビデンスを知りたいわけではなく、マニュアルやエビデンスにそった治療を望んでいるわけではない。医師たちに申し上げます。患者の痛みや苦しみをわかれとは言いませんが、患者の痛みや苦しみに想いを馳せて欲しい。私がピアノを教えた子供たちが、患者の痛みや苦しみに想いを馳せることができる医者になってくれることを望む。そしたら、老人になるまで生きて安心して死を迎えることができます。私は、ピアノのレッスンで、他人の痛みに想いを馳せることができる音楽を愛する優しい人を育てたいと思います。