介護うつを経験して。結城美帆子

母の介護が始まった時、介護が終わるのは看取りの時ですから、心の専門家としてそれなりの知識が有りましたので、うつ状態があまり長く続かないように色々準備をしていたつもりですが、亡くなった年よりも、亡くなった次の年(去年)のほうがしんどかったように思います。

亡くなった年は、亡くなったら落ち込んでいる暇がないようにスケジュールを組みこなしておりましたので、元気でいられたように思います。

昨年は、その疲れが出たように思います。

うつ状態を自分で気がつければそんなに心配することはないですし、薬で症状を緩和しようとも考えていなかったので、精神科を受診することは有りませんでした。

やる気が出なかったり、不眠になったり、うつの症状はありましたが、薬は対処療法で根本的に治すことはできませんから、うつ状態を心と体全身で受け止めて浸ろうと思いました。

介護うつから快復出来る最良の方法ではないかと考えました。

客観的に診てもらう他者も必要なので、毎月岡部クリニックへ行き血液検査や栄養指導を受けておりました。

管理栄養士山下さんの栄養指導は、心の栄養指導もしてくださいますので、カウンセリングにもなるのです。

普段なんでもない時から信頼できるかかりつけのお医者様とお付き合いをしていると、このような時に非常に助かります。

母が亡くなって2回目のお正月を迎えましたが、弾きたい曲を弾けるようになりましたし、何より20曲続けて歌っても声が枯れなくなりましたから、介護うつを克服できたように思います。

大事な人が亡くなった時は、どんな人でも、グリーフワーク(喪の作業)が必要なのです。

今年は昨年に増して生徒さんが上手に弾けるようになるように、精一杯レッスンをさせて頂きますので、宜しくお願い致します。