人生にとって最も大切なものは何か?結城美帆子

晩年のフロイトは、「人生にとって最も大切なものは何か」という問いに対して「働くことと愛すること」と答えました。

そもそもなぜ人間は働くのでしょうか?

どうして人生の多くの時間を働くことに費やすのでしょうか?

生活の為ということもあるでしょう。

日々の労働こそ、自らの固有の存在、世界における自分の居場所の代償だというのが、精神分析の主張だそうです。

精神分析は難しいですが、フロイト全集やラカンのエクリを何度も何度も読み返していると、楽譜を暗譜するように暗誦できるようになるまで読み込むと、なんとなくわかるようになります。

そして、精神分析的な観点から世の中を観たり人間を観たり生徒さんを観ると、どんな状況も、どんな人も、どんな生徒さんも全て受け入れることができるようになる。

先人が残してくれたものから学べることもたくさんあります。

子供は、自らを対象物として扱う母親を「否定」することで世界の「外部」を形成し、自らを主体として扱う母親を「肯定」することで世界の「内部」を形成する。

この時点において、主体というものが誕生し、その第一歩を踏み出すことになる。

これは、主体が生み出される為には、〈他者の主体〉が必要だということでもある。

「人間の欲望は他者の欲望である」というラカンの公式を思い出していただきたい。

「欲望」を抱くのに〈他者〉から「欲望」を与えられなければならないと同様、人間は〈他者〉から主体として扱われることによって、自らも主体となるのです。

人間は、色々な人間との関わりで成長していくようです。

精神分析的な観点から生徒さんを観察すると、親御さんのお子様への接し方やご家庭の様子が想像できます。

子供は、手をかけ過ぎても放任でも、後に精神疾患を患う可能性が高くなります。

子供が安定した自我を得るには、子供にとって絶対的な存在である両親や教師などが、後ろに立って子供を支え「これがあなたなのよ」と認可を与える大人がいて初めて、子供は安定した自我と統一的な身体イメージを受け入れることができるのです。

微力ではございますが、お子様と親御様が幸せな人生を送ることができるお手伝いができたらと思っておりますので、子育てで悩むことがございましたら、お気軽にご相談ください。