今日は、皆さんで自閉症について考えませんか?
私が障害者に携わるようになって30年、自閉症の勉強をするようになって20年が過ぎました。
自閉症者について、心理学の観点から、医学の観点から、脳科学の観点から、精神分析の観点から、それぞれの分野の方々が、それぞれ臨床研究論文を発表されております。
どの分野の人も皆さんプライドがお高いですから、交わることは難しいと思いますが、本当に自閉症者の幸せを考えるのであれば、交わって欲しいと願います。
私はピアノの先生ですから、自閉症者にピアノを教えることで、本人とご家族を幸せに導きたいと日々頑張っております。
それぞれの分野の専門家は、自分の専門分野と立場で自閉症者の幸せの為というより、ご自分達の研究の為に自閉症者を利用しているようにも思えてしまったりもします。
いまだ自閉症の根本的な治療法はないのが現状です。
二十数年自閉症にピアノを教えてきて思うことは、自閉症は脳の障がいと言えば障がいなのかもしれませんが、そもそも障がいとは何なのでしょうか?
「ねばならない」に囚われると、確かに、一般的な子供がすぐに覚えられることやできることが、発達障がいの子供や発達障がいが疑われる子供はできないことが多いのは確かです。
私が教えてきた自閉症の子供達は、みんな知能指数が高くなり、ほとんどの生徒が100近くになっているので、改善できていると言えると思います。
以前は、心理テストなんて受けても仕方がないと思ってましたが、客観的に見ることができるので、今はお勧めです。
料金も、小児は自費負担が少なくて済むと思います。
検査を受けると、発達が平均値から数字で示されるので、客観的に見ることができるのです。
定期的に検査を受けることで、改善しているかどうかもわかりますし、苦手な分野もわかりますから、指導や子育てにも役に立ちます。
「うちの子は、なんでできないのだろう」と思い悩んでいるだけよりも、検査を受けてその子の特徴を生かした子育てをされた方が、お互いに幸せではないかと思います。
発達障がいの診断をされた場合、医師は薬を処方してくると思いますが、薬を服用させるかどうかは、じっくり相談すれば良いことです。
精神科領域の薬は本人の為というより、家族の幸せや社会に迷惑をかけない為という目的で処方されることが多いように思いますので、私個人としては発達障がい自閉症者に自閉症を治療する薬は存在しないわけですから、薬の服用は反対です。
家族が少しでも楽をしたいとお考えの場合は、服用させるのも仕方がないかなと思います。
経験値からしか言えませんが、私が行っている精神分析を応用したピアノのレッスンは、自閉症発達障がいの改善が可能で、障害者専門のコンクールではなく、ピティナピアノコンペティションやブルグミュラーコンクール、その他のコンクールに参加が可能です。
自閉症発達障がいであっても、一般の人と同じように社会で生活ができます。
社会に出て生きて行くために必要なことを教えてあげれば、自閉症発達障がいであっても、自立して自分の人生を生きていけます。
社会に出て生きて行くために必要なことは、自閉症発達障がいでも、一般的な方でも、同じです。
みんなおんなじです。
みんなが幸せに生きられますように!