レッスンを受けてマルをもらった曲が弾けないと言う方の原因は。結城美帆子

4月5月は、お引越しなどで、他の教室でレッスンを受けていた方の体験レッスンが多くなります。他の教室でレッスンを受けていた方の体験レッスンでは、最後に受けたレッスンで弾いた曲と、今まで受けたレッスンの中で一番好きな曲と、今まで受けた教本の中から私がランダムに選んだ曲を弾いて頂いております。多数の方が「覚えてない。忘れちゃった。」と言うのですが、ピアノは楽譜を見ながら弾ければ良いの、覚えていなくても、忘れてしまっても構わないのです。大切なのは、レッスンを受けた曲を覚えていることではなくて、楽譜を見ながら弾けるようになっていることです。楽譜を見れば弾けるようになっていることが一番大切です。人間の脳にはキャパシティがあるようですから、特別な人でなければ、覚えていられることには限界があります。覚えて弾くことを「暗譜」と言いますが、暗譜も大切ですが、10時間かけて1曲を暗譜するより、10時間で楽譜を見ながらでも10曲弾けるようになる方がベターではないかと思います。コンペティションやコンクールに参加される場合は、暗譜をしますが、コンペティションやコンクールに参加される場合はたくさん練習をしますので、覚えられます。1日30分程度の練習時間の方の場合は、暗譜に時間をかけて、先に進めないより、楽譜を見ながら弾けるようになった方が、弾けなくなると言うようなことにはならないので、良いと思うのですが、皆さんはどのように思われますか?私は、レッスンをお引き受けした生徒さんは、ショパンやベートーベンのソナタが弾けるレベルまでなって欲しいと思いますので、限られた時間で上級レベルまで弾けるようにするためには、すべての曲を暗譜で仕上げさせる時間は難しいように思うのです。レベルによりますが、毎日2時間から6時間くらい練習すれば、すべての曲を暗譜で仕上げられると思いますが、難しいと思います。暗譜は、暗譜をしようとおもわなくても練習をしているうちに楽譜を見なくても弾けるようになります。暗譜は、それこそ練習次第なのです。10回で暗譜ができる人もいれば、100回練習しても覚えられない人もいたり、発達障害の一つサバン症候群の人のように1回で覚えてしまう人もおります。当教室には、発達障害のお子様も多くレッスンをしておりますが、弾けるようになるまでは健常者よりも時間がかかりますが、暗譜は早いのです。自閉症スペクトラムのお子様の中には、弾きながら覚えてしまう人もおります。暗譜は、脳の問題のようなので、ピアノの上達とはあまり関係がないと思いますので、当教室では、音高音大受験生やコンペティション・コンクール等に参加される方以外は、暗譜はしなくても構わないと考えております。小さいお子様の場合は、暗譜で弾かせると、楽譜を見ないで、覚え弾きをしてしまう傾向にあるようなので危険です。何度も申し上げますが、ピアノは、楽譜を見ながら弾くのです。