私のピアノ教室には、就学前のお子さんから、小中高生、特別な支援を必要とするお子様、社会人、障害者枠で就労している障害がある社会人、高齢者、と様々な方が在籍しております。
音楽は、ピアノは、年齢や障害の有無に関係なく誰でも楽しめるものです。
ピアノの指導とは、「その子に(その人に)何が出来るか」を探していくことの連続であり、教えるべき一つひとつのことを伝える方法(教え方)も、一人ずつ異なります。
まさにレッスンはライブでありセッションあり、一つの決まった良い方法があるわけではありません。
伝える方法は、その子その人のその時点での能力に合わせ、指導者が考え工夫し、創っていくべきものなのです。
これは健常児者と呼ばれる多くの人たちと、実は同じなのです。
指導者の都合で、どの子どの人にも同じことを同じやり方、同じ進度で伝えるようなレッスン、知識と技術だけを切り売りするようなレッスンなどあり得ないのです。
楽譜の読み方や練習の仕方の具体的な指導、表現の多様性など、どれ一つとっても健常児者と何ら変わりはありません。
ただ一般的に、健常児者より時間がかかるのは事実です。
指導者が、どれだけ時間をかけられるかにかかっています。
知的障害児にピアノのレッスンを行う時はいつも、「この子に解らせることや、この子を楽しませることができれば、健常児と呼ばれるどの子にもそうすることができる」と考えます。
もっともやりにくい子、能力のない子に🐀きちんと解らせ、楽しませてこそ、プロの指導者と言える、と自分に言い聞かせております。
指導料を頂く限り、プロでなければならないですから。
今日も自閉症のお子さんがご入会されました。
生徒さんと親御さんがピアノを楽しめるように、一生懸命にご指導をさせて頂きます。