ピティナピアノコンペティション本音を言えば。結城美帆子

音楽は、争うものではないですが、自分では素晴らしい演奏をしていると思っても、聴いてくれる人がいて「いい演奏だな」と言ってくれる人や思ってくれる人がいなければ、ただの自己満足に過ぎず、愛の無いマスターベーションをして満足しているのと同じではないかと思います。

人間は、この世に産まれる前から、たくさんの精子が卵子をめがけて戦い、一つの精子と卵子が結びついて人間としてこの世に誕生するわけですからね。

人間はそんなに強くないと思うから、目標が無いと頑張れないのでは無いでしょうか?

昨日、ピティナピアノコンペティション特級ファイナルが終わりました。頂点に立つ為にどれほどの努力をしてきたことでしょう。

音楽は、勝ち負けではないかも知れませんが、本音を言えば、「〇〇ちゃんには絶対に負けなくない」と言う気持ちで頑張ることは、悪いことではないと思います。社会に出たら、入学試験だって、就職試験だって、みんなでおててをつないで入れるってことはないのですから。頑張った人が、得ることができることがたくさん出てくると思うのです。

ピティナピアノコンペティションで目標を達成できなかった生徒に対して、頑張ったことに意義がありますみたいなことを言うピアノの先生がけっこういるようですが、本当にそうでしょうか?結果が出せなかったら、なぜ目標が達成できなかったのかをよくよく考えて反省すべきです。反省がなかったら、目標が達成できなかった努力は、無意味になります。

特に指導者は「努力することに意義がある」なんて馬鹿げたことを言ってはダメだと思います。コンペティションに参加する生徒は、口には出さねど、みんな地区予選を通過して、地区本選も通過して全国大会に出場したいと思って頑張っているのではないでしょうか?子供はわからなくても親はわかっていると思いますから、子供は全国大会出場を思っていなくても親は思うはずです。思わなかったら、コンペティションに参加するのは意味がないから止めた方が良いと思います。

全国大会に出場するのは大変なことです。すべての生徒が全国大会に出場できるまで頑張れるとは限らないので、私の教室では生徒さんそれぞれに、地区予選通過が目標とか、地区本選地区本選で奨励賞を頂くのが目標とか、地区本選で優秀賞を頂くのが目標とか、全国大会に出場することが目標とか、それぞれの毎日の練習量で、それぞれに目標を設定し、それぞれの目標が達成できるようにしております。やってみなければわからないなんて言う指導者はダメだと思います。こうすればこうなる、こうすればこのような結果が出せる、と言うように経験からわかりますから、今年は1人成功されられませんでしたので、すごく反省してますが、ほぼ、思った通りに成功させることができております。

指導力がある先生とは、生徒の目標を達成させることができる先生ではないでしょうか?ピアノを上手に弾くためには、技術だけでは無く、マナーや相手の心を思いやることも必要なので、ピアノが上手く弾けるようになるにつれて、人間的にも成長できる習い事です。ワーキングメモリをのばすにもピアノは良いと脳科学者の澤口氏も言ってます。地区予選を通過するのが難しくても、コンペティションの課外曲が弾けるようになり地区予選に参加することができて、入選することを目標にするのも良いと思います。

コンペティションは、年齢制限がありますから、地区予選に参加するだけでも大変なことなのです。それぞれに目標を持って、ピアノを楽しんで頂けると嬉しく思います。

今年は、親子でコンペティションに連弾部門に参加してくださった方がおりましたが、すごく微笑ましく思いました。親子や兄弟姉妹で、連弾や二重奏部門に参加されることを望みます。勝ち負けもありますが、楽しそうでした。独奏ソロ部門に参加した生徒さんたちも、練習が大変な時もありましたが、地区予選を通過できなかった1人も奨励賞は頂けましたので、みんな目標を達成でき成長したように見えます。清々しさも感じます。

来年は、もし、目標が達成でいなかった生徒さんに対しては、次の年のコンペティションにおいて、無料で追加レッスンをさせて頂きます。結果を出すのが指導者の仕事ですからね。