ピティナピアノコンペティションについて。結城美帆子

今年も予選が始まりました。毎年のことですが、緊張します。はじめて参加する子は、特に就学前のお子様や小学2年生位までのお子様は、場の雰囲気もまだ経験してないのでわからないからだと思いますが、あまり緊張を感じませんが、経験があるお子様は、多少緊張しているように見えます。お子様よりも、お母様が緊張しているように思います。子供のために、一生懸命なのです。結果はどうあれ、私は、この一生懸命の姿が好きなのです。とって愛らしく思うのです。何かに一生懸命打ち込んでいる姿って大人でも子供でも美しく思いませんか。40年近くピアノの指導をしてきて、経験からわかることもあります。一生懸命に努力をしてできるようになる人もおりますが、同じことでも100回練習してできるようになる人もいれば、2、3回練習すればできてしまう人もいるのです。努力も才能のうちと言われ大切なことですが、努力だけではお金が稼げるピアニストにはなれないのも現実なのです。私のこれまでの人生で見てきたピアノの演奏だけで食べているピアニストたちは、生まれ持った才能と言うものがあったように思います。東京藝術大学は日本の最高峰かもしれませんが、藝大を卒業しても演奏だけで食べていける人は一つまみです。現在、指揮者とピアニストとして活躍されている渡邊一正さんは、縁あって子供の時の演奏を聴いておりまして、すごい才能の持ち主だなと思っておりました。子供の時すごかった人は、大人になってもすごいです。もちろん、努力も半端じゃないと思いますよ。