今日は、第5週目なので、レッスンは、お休みです。
お休みの日は、もっぱら指導法を考えています。
明日は、ピティナピアノコンペティション特級の第三次がありますが、思っていた方々が三次に進まれました。
個性的な特徴がある人が残ったように思いました。
つくば市の深津天馬君も残りました。
将来ピアニストを目標にしているのであろうと思われる特級挑戦者は、テクニックがあるのは当たり前でしょうから、感性的なもので違いが出るのかもしれませんね。
YouTubeで聴いているだけですけど、ミューズの神様が降臨しているのではないかと錯覚してしまう演奏者もおり、ホールで聴いたら鳥肌が立っていただろうなーと思いました。
昨日一昨日とYouTubeで二次予選を聴きましたが、皆さん素晴らしい経歴で素晴らしい演奏でしたが、親御さんの援助があってこそ出来ることだと思うので、精神的な「自律」は出来ているかもしれませんが、経済的な「自立」を出来ている人がいるのでしょうか?
私が長〜くお世話になっていた恩師が言っていましたが、「音楽で成功するのには、すっごくお金がかかるのよ。本人の素質が良くても、良い指導者に出会えなければダメだし、良い指導者に出会えても親御さんに経済力が無くてもダメ、素質・指導者・経済力の3つが揃って出発点です。それでも、演奏で食べていける人になれると言う保証は無い世界です。」と。
特級に挑戦している方々がレッスンを受けている先生方のレッスン料は、おそらく1回50,000円前後ではないかと思うので、親御さんにそれ相応の経済力がないと難しいのではないかと思います。
特級以外の級でも、全国決勝大会出場を目標にされている指導者の指導料は、同じような料金ではないかと思います。
当教室でも、コンクールで入賞を目指す方は、ピティナピアノコンペティション全国大会出場者数No.1の先生の指導を時々受けておりますが、同じような料金です。
つくば市の個人経営のピアノ教室のレッスン料は、月3回〜4回(年間36回・40回・42回・44回)で1ヶ月6,000円〜20,000円くらいのようですが、この値段でコンクールで賞を取るのは難しいのではないでしょうか?
私の教室で、ピティナピアノコンペティションやブルグミュラーコンクール・バッハコンクールなどで最低でも予選を通過できた生徒さんたちは、1回1時間レッスンを週2回(月8回)レッスンを受けておりました。
年中さんでピティナピアノコンペティションA 2級全国決勝大会入賞者記念コンサに出場できた生徒さんは、課題曲が発表になってからは1回2時間のレッスンを週6日行っておりました。
ただ、趣味の生徒に、そこまでお金と時間をかけてまでやる価値があるかと疑問が湧き、現在は週2回までにしております。
これまでの経験から、最低でも予選を通過するためには、週2回は必要です。
コンクールの指導を始めた頃は、週1回レッスン+週2、3回無料で補講レッスンを行っておりました。
親御さんの中には、コンクールが終わった後に、お礼をお持ちくださる方もおりましたが、何もない方もおりまして、コンクールへの参加者が増えてきてからは時間的に補講レッスンが出来なくなってしまったので、週2回のレッスンを始めた次第です。
最近は、コンクールビジネスと言われるくらい様々なコンクールがありますが、個人的には初級レベルから4期が学べるピティナピアノコンペティションに全国決勝大会出場を目指さなくても4期を学習し欲を言えば予選通過を目標にF級まで参加できれば良いのではと思っています。
F級まで参加すると、バッハの平均律やハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンのソナタ、ショパンのエチュード、プロコフィエフやラフマニノフなどが弾けるようになります。
私がピティナピアノコンペティションを進める大きな理由は、初級レベルから4期を学ぶことで、習い始めて間もない時から、色々な時代の音楽に触れることが出来るからです。
コンペティションに参加をしなければ、近現代を学ぶのは中学生くらいになってからドビュッシーを学びます。
昨年から、ピティナピアノコンペティションは、A 1級〜F級まで全て参加すると、コンプリート賞を受賞できます。
一つのことを続けると言うことは素晴らしいことです。
最近思うのですが、一人一人の個性に合わせた教則本を使うレッスンってどうなのだろうと。
どの教則本を使っても、理解できない子はできないと思うのです。
であれば、どの教則本を使っても理解できるように指導することが重要なのではないかと思うのです。
導入期の教本が次から次と出てきます。
なぜでしょうか?
今までの教則本を理解できない子どもが増えていると言うことなのではないでしょうか?
私が子どもの頃はバイエルかメトードローズしかなかったですし、多くの子どもはバイエルを学んだと思います。
私自身は、バイエルが難しいとは思わなかったので、教え始めた時はバイエルを使って教えました。
が、出来ない生徒が多かったです。
それで、色々な教則本を使って教えるようになりましたが、結局どれを使っても同じと思うようになり、現在は、バイエルかメトードローズを使ってレッスンを行っています。
わかるように教えれば良いことです。
曲数からすると、メトードローズの方がバイエルよりも早くブルグミュラー25番に入れますが、自閉症の特性はある子は、数学的な頭のようなので、バイエルの方が理解しやすいようなのでバイエルを使ってレッスンをしています。
経験からですが、IQが70程度あれば定型発達の子と同じにコンペティションに参加できます。
多くの方が、素敵なピアノライフを送ることが出来ますように!