結城美帆子ピアノ教室のブログにご訪問いただき誠に有難うございます。
最近、ピアノ教室のあり方と申しますか、ピアノ教室の存在意義を考えるようになりました。
その理由は、ピアノ教育と申しますか、音楽教育が間違った方向に進んでいるように思えるからです。
コンクールをメインに指導しているピアノの先生もいれば、ピアノで脳を育てると仰っているピアノの先生もおります。
そもそも医学部に「脳科学科」はないのです。
例外的な存在は、理化学研究所です。
ここには「脳神経科学研究センター」という部門があります。
「脳科学はマスコミが作り出した幻」と発達障害についての著書が多くある精神科医の岩波明先生は「精神医学の現実」というご自身の著書の中で書かれています。
脳ブームの火付け役は、1995年に春山茂雄氏のよる「脳内革命」の著書がベストセラーになったことだったようです。
私も読みました。
私の教室には発達障害のお子さんもレッスンを行っておりますが、脳科学の観点からのレッスンではなく、精神医学の観点でレッスンを行っておりますので、DSMを参考にしております。
発達障害のお子さんのレッスンを行う為に、当教室ではアドバイザーとして発達障害の研究臨床を行っている精神科医と臨床心理士がおりますが、脳科学者と名乗っている人はおりません。
コンクールについてですが、本来コンクールは演奏家の登竜門だったのですが、最近のコンクール、特に幼児から参加できるコンクールは、目的が違うように感じます。
私は、コンクールは深く楽曲を学んで欲しいと持って参加をお勧めしています。
どんな曲でも深く学ぶことが大切と思うからです。
気持ちを込めた演奏が一番大切に思っています。
音楽の本質とは、音で何かを表現することですので、ピアノを習っている皆さんはピアノで自分の想いを表現することがピアノを学ぶということです。
表現する為には、知識とソルフェージュ力とテクニックが必要なのです。
生徒さんが、ピアノの通して自分の想いを自由に表現できるように、知識とソルフェージュ力とテクニックをバランス良くご指導させて頂いております。
音楽に正解は無いですから、自分では100%出来たと思っても、審査員と音楽の解釈が異なれば100点にはならない場合もあるのです。
生徒さんが受けてコンクールで、10点満点で8.0〜8.9点と幅があっり、8.5〜9.6という生徒さんもおりましたので、点数はあまり気にせずとも良いと考えております。
ピアノは、音楽は人として感性を育み人生を豊かにする為にあると思っています。
人としての感性を育み人生を豊かにする為に、ピアノ教室は存在していると考えております。