ピアノ教室の今と昔。結城美帆子

ピアノを教え始めて37年になります。37年前は、習い始めはオルガンで1年位過ぎるとアップライトピアノを購入する生徒が多かったですが、20年前につくば市で教室を開講してからは、習い始める時からグランドピアノを購入する生徒もいれば、習い始める時から辞める時迄キーボードの生徒もおります。二極化現象です。私は、ピアノを持っていない人も教えておりますが、何故なら、昔はお金がある家の人しかピアノを習わせてもらえない時代があって、昔々、私は母に「お金がある人しかピアノを習えないのはおかしい。私は、お金が無い人にもピアノを教えたい」と、言ったのです。お金が無くてピアノが買えなくても、ピアノを弾きたい人には教えてあげたかったのです。でも、今は、お金が無くてピアノを買えないのではないみたい、価値観の違いなのでしょうか?コンクールの全国大会で1位になる為には、多額のレッスン料が必要ですが、子供のピアノのレッスン料を工面する為に昼はコンビニで働いて夜は居酒屋で洗い場で働いているお母様もおります。お金がかかるのはピアノだけではないですよね。フィギアスケートやバレエも、レッスン料やリンクの使用料・遠征費など多額のお金がかかりますので、お母様達は子供の為に一生懸命働いているお話をよく耳にします。お金があるお家の人しか出来ないということではないです。母親の愛情です。子供は、母親の愛情で育ちます。私は、子供の可能性を最大限に伸ばすことが出来るのは母親の無償の愛だと思います。私は、ピアノを教える仕事だけをしているわけではありませんが、仕事をして納税の義務を果たし、自立して生きていることが出来ているのは、ひとえに母親の無償の愛の賜物です。