ピアノを習い始める最適な年齢は、心と身体・手根骨の発達から考えると、手根骨が大人と同じ個数がレントゲンに写るのは5歳くらいなので、ピアノを弾くレッスンは5歳くらいがベストです。
ただ、いきなりピアノが弾けるようになるわけではなく、ピアノは楽譜を見ながら弾きますので、まずは楽譜が読めるようになること、そして、音価(長さ)がわかり、リズムがわかることが大切です。
ピアノのレッスンと言えども、いきなりピアノを弾いたりはしません。
ピアノを弾き始める前に、リズム感や音感を養い、音符を読めるようにして、楽譜を読めるようにして、ある程度、音符が読めるようになり楽譜が読めるようになり、リズム打ちが出来るようになり、正しい音程で音階が歌えるようになり、手の関節がある程度支えが出来てきたら、ピアノを弾くレッスンに入ります。
手根骨が発達していない段階でピアノを弾かせると、悪い癖がついてしまい、後で苦労したりすることもあります。
子どもの成長には個人差があるので、指導者は生徒さんの骨の様子をよく観察してレッスンを行うことが必要です。
年少さんからお越し頂いていて現在年長さんの〇〇さんは、一度も手の形を教えたことがありませんし、「手をまーるくして弾きましょう」などとも申し上げたことがないのですが、ピアノを弾く手のフォームが出来ていて、ピアノを弾く上で大切なMP関節が凹むことも無く、MP関節から指を動かしてピアノを弾くことが出来ております。
声帯の発達や手根骨の発達・脳の発達から考えると、3歳4歳くらいでレッスンをお始めになられるのが最適ではないかと思います。
最近は、1歳2歳くらいから個人レッスンを行っているお教室もあるようですが、1歳2歳からレッスンを始めても、3歳4歳でレッスンを始めても、習得できることは変わらないと思います。
私も1歳8ヶ月の知り合いのお子さんを実験的にご指導をさせて頂いたことがありますが、3歳4歳でレッスンを始めた生徒さんと、ピティナピアノコンペティションの結果においては、どちらも予選は通過できましたし、レベルに違いはありませんでした。
当教室では、客観的なレベルの把握にピティナピアノコンペティションを活用させて頂いておりますが、小学3年生でレッスンを始めた生徒さんでもC級(小学6年生以下)から参加が出来ており、就学前からレッスンを始めた方々と同じレベルの曲が弾けるようになっていますので、ピアノは「習いたい」と思った時が一番の始め時です。
お子さんに絶対音感を身に付けさせたい方は、聴覚の発達は7歳くらいで止まってしまうので、3歳でお始めになられることをお勧めします。