40年に渡りピアノを教え続けてきて、ピアノを生涯に渡り楽しむ為に必要な力は、練習をしなくても楽譜を見てすぐに弾ける力、初見力ではないかと思います。
「ピアノは弾けるようになりたいけど練習が大変だから」と、ピアノを敬遠される方もおりますが、練習をしなくてもすぐに弾けるようになれば、楽しく続けられると思います。
練習をしなくてもすぐに弾ける力を初見力と言います。
初見力があると、練習をしなくても弾きたい曲が弾けますので、生涯に渡りピアノを楽しく続けられると思います。
初見力をつけるには、まずは譜読みです。
音符がスラスラ読めることです。
次に、音符に長さ、音価で読めることです。
片手で音価で読めるようになったら、拍子を言いながら片手で弾き、次に両手で弾きます。
以上が身につけば、楽譜を見て即座に両手で弾くことができます。
当教室ではないかと原則バイエル終了までは譜読みから片手で弾く練習をして両手で弾く弾き方を丁寧に教えております。
バイエル終了後は、どの程度初見力が身についたかによりますが、拍子を言いながら最初から両手で弾かせます。
ソナチネ程度からは、自分で譜読みができるように指導をしております。
初歩〜上級の曲まで、やり方は全て同じです。
なので、初見力が身についていれば、毎日たくさん練習をしなくても、弾きたい曲が弾けるはずなのです。
練習が必要なのは、速く弾けるようにする時や、深く曲を仕上げる時です。
頭の体操でピアノを弾く時は、練習は不要です。
速く弾けるようにするには正しい反復練習が必要ですが、反復練習は認知症の予防にはならないと主治医の岡部正先生に言われました。
ルーティン化していることは、認知症の予防にならないと言われました。
たえず何か新しい曲に挑戦することが認知症の予防には大切と言われましたので、今までに弾いたことがない楽譜を弾いております。