ピアノを楽しみ音楽を楽しめるように

ピアノを楽しみ音楽を楽しめるように

ピアノを楽しみ音楽を楽しめる人になって欲しいと願っています。

その為には、音楽の良し悪しがわかることも必要です。

その為には、音楽の基礎力をつけることが必要です。

ピアノの弾き方は、チェルニーを学ぶとわかります。

チェルニー100番で、トリルのお勉強や、モデラントのお勉強も出てきますし、ターンのお勉強も出てきます。

それも、弾き方が丁寧に書いてあります。

コンクールの指導をするようになってから、チェルニーをやらなくなっておりましたが、チェルニー100番を学んでいない生徒さんは、ターンの弾き方も、トリルの弾き方も、モデラントの弾き方も、自力で弾くことは難しいと言いますか、できないと思います。

すべての生徒さんが上級レベルまでレッスンを継続してくださるのであれば、課題曲でターンやトリル・モデラントが出てきた時に弾き方を教えるようにはしておりますが、途中で辞めてしまうとわからないままになってしまいます。

将来の生徒さんのピアノライフを考えた場合、生徒さんはチェルニーの大切さを理解できないと思いますが、指導者としては学ばせるべきと思います。

ピアノの学習は、導入〜初級(チェルニー100番・ブルグミュラー25番)で弾き方の基礎を学びます。

チェルニー30番とソナチネアルバとバッハインベンションからが、テクニックをつける為の学習になるのです。

初級までは、ご自宅でさほど練習をしなくてもレッスンを受けていれば弾けるようになりますが、チェルニー30番(エチュード期)からはその人の資質によって練習が必要になります。

本格的なピアノの学習は、チェルニー30番が終わって、チェルニー40番に入ってからです。

速いテンポで弾けるようになる為には、練習が必要なのです。

人間の成長には臨界期がありますから、25歳くらいまでに頂点と思って学んで頂けると良いと思います。

15年〜20年がピアノが上達できる期間です。

それを過ぎると、維持期に入ります。

チェルニー100番は100曲全部学ばなければならないということではなく、必要なのは24曲なので、一年から一年半で次のチェルニー30番に入れます。

チェルニー30番は、練習の仕方を覚えれば自分で練習が出来ますから、やはり一年から一年半で終わります。

100番と30番をきちんと弾けるようにすれば、相当の実力がつきます。

コンクールの課題曲だけのレッスンでは、ピアノを弾く本物の力はつかないように感じている今日この頃です。

私は小学5年生の時に音楽高校受験を決めましたので、もちろんチェルニーは全て学んでおりますし、聴音や視唱などのソルフェージュも学んでおります。

趣味であっても、ソルフェージュ力は必要ですし、趣味も専門の道に進む人も、ピアノはやることは同じなのです。

趣味と専門の違いは、専門の道に進む人は100点の演奏を求めますが、趣味の人は85点程度で良いと思っています。

趣味と専門では練習時間が違うので、100点の演奏を求めるのは難しいと思うからです。

音高生は平日5、6時間練習は当たり前で、音大生は平日でも12時間弾く人もたくさんいます。

医師国家試験を受ける人や、司法試験を受ける人だって、同じではないでしょうか。

大学受験の勉強も同じだと思います。

音高音大受験は、実技の他に学科の試験もありますから、本当に大変なのです。

大学を受験する時は、「4時間寝たら落ちるからね」と先生に言われました。

趣味の方は、楽しく続けられる範囲で練習をしてくださいね。