ピアノを教えることは、簡単ではありません。結城美帆子

生徒さんにチェルニーを毎日1時間練習するように申し上げる時は、私自身が生徒さんに出す課題を1時間練習してみます。

1時間で何回練習できるかも考えて課題を出しております。

例えば、チェルニー30番練習曲の1番でしたら、最低でも4種類のリズム練習が必要ですが、8分音符をメトロノームで120で練習すると、ミスをせずロスがない状態でも1時間で一つのリズム練習は10回しかできないのです。

生徒さんは、ミスもするでしょうからロスもあると思うので、おそらく10回もできないと思います。

渡部由記子先生は、1,000回と申しますので、ほど遠いです。

ハノンも全てのリズム練習を毎日すると最低でも30分はかかります。

ピアノを教えることって、生徒さんにレッスンをしている時だけじゃなく、生徒さんにレッスンをする為に指導方法を考えたり、生徒さんが自宅で練習する方法を考えたりする時間も必要なのです。

私の場合は、一緒にピアノを弾きながら教えておりますので、ピアノは弾いていないと弾けなくなりますから、生徒さんに教えている曲は、私も毎日練習をしておかないと弾けなくなってしまうので、練習する時間も必要なのです。

1日5時間生徒さんにレッスンをするとしたら、生徒さんにレッスンをする為の練習時間は、最低でも毎日5時間は必要です。

ピアノの先生が、みんな私と同じようにしているわけではないですよ。

ピアノの指導って、手抜きをしようと思えばできますから、30分のレッスンでも長いと思う指導者もおりますし、20分レッスンの指導者もおります。