ピアノを教えることの難しさ。結城美帆子

初心者の方は、まず右手で弾くところと左手で弾くところの譜読みをして頂きます。次に、音価を言いながら片手で弾く練習をして頂きます。片手で弾けるようになりましたら、ゆっくり両手で合わせて弾く練習をして頂きます。シニアの生徒さんも子供の生徒さんも、同じやり方です。音価とは、音符の長さです。曲の中で、一番音価が短い音符をもとにしますので、四分音符が一番短い長さの音符の曲の場合、二分音符は四分音符を二つ分のばしますので、「ド」だったら「ドお」と言います。付点二分音符だったら付点二分音符は四分音符を三つ分のばす音符なので「ドおお」、全音符だったら四拍のばすので「ドおおお」と言います。子音でのばしますので、「レ」でしたら「レえ」、「ミ」でしたら「ミい」と言うように教えておりますが、先日にシニアの生徒さんに、「お」とか「いいい」って言うのかわからないと言われました。おそらく、音価の意味を理解できていなかったのではないかと思います。レッスンを始めて1年以上経過した生徒さんで、このやり方でレッスンをしてきたので、ご理解頂けていたと思っていたのですが、どうもそうではなかったようで、反省しました。生徒さんたちは、わからないと言うことが、わからないのです。わからないことが、わからないから、わかっているのかわかっていないのかもわからないのです。「わからない時は、遠慮無く聞いてくださいね」と、申し上げているのですが、わからないことが、わからないから、質問もできないのです。生徒さんが、何がわかって何が理解できていないのかを把握しながらレッスンをしているつもりなのですが、反省です。弾けたから良いということではないと言うことを、いつも頭においていたつもりだったのですが、反省です。生徒さんの演奏から、目の動かし方、指の動かし方、体の使い方などすべてを観察して、生徒さんが必要なことを本当に理解できているかどうかを、生徒さんの頭の中を想像し、判断してレッスンを進めて行くのですが、理解力は、生徒の皆さん一人一人違うので、けっこう大変なのです。大変だから、やりがいも有る仕事なのです。