ピアノを教えることの難しさ。結城美帆子

「リズム・音程・ハーモニー」を音楽の三要素と言います。私は、まずリズムから教えておりますが、タン・タン・タンはほとんどの生徒ができますが、タンタカタンは難しいようなのです。タンタカタンはできなくても、タカタンタンはすぐにできるようになるのです。リズムは、体で理解しないとダメなのです。頭で理解してつもりでも、弾けなかったりするのです。脱力を教えるのも難しいです。手の形を整えるのは、手根骨が大人と同じになってから(10歳前後)で良いと思っているのですが、ピアノを習い始める時からグランドピアノで練習している子供は、幼児でも関節が外に出て綺麗なフォームで弾けるのです。幼稚園や保育園などでやらせる鍵盤ハーモニカがピアノを弾く手を作るのに悪影響を及ぼしているように思います。鍵盤ハーモニカは、力で押して音を出しているようですが、ピアノは、押すのではなくて、ピアノは弾くのです。指で押して音を出すのではないのです。ピアノは、タッチした瞬間しか音は出ないのです。シンセサイザーは、クレッシェンドするときは、鍵盤を深く押していくので、ピアノとは、まったく操作が違うのです。同じ鍵盤楽器ですが、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、シンセサイザー、鍵盤ハーモニカ、すべて構造が違いますので、操作弾き方はすべて違うのです。ですから、正しいタッチでピアノを弾きたいのであれば、グランドピアノでなければ、ピアノのタッチは教えられないのです。タッチは教えられませんが、電子ピアノやアップライトピアノで練習している方でもピアノの弾き方は教えられます。生徒さんの中には、電子ピアノでもレッスンで使っているグランドピアノと同じと思っている人がいるのですが、違うのです。ピアノを教えるのって、認識の違いもあるので、本当に難しいのです。