Buongiorno
ピアノ教師の結城美帆子です。
本日もブログにご訪問頂き誠に有難うございます。
ピアノの指導を行なっていくうちに、解剖学や生理学・発達心理学の専門的知識の必要性を実感した為、准看護師養成所に通い解剖学と心理学を学び、人間を深く理解する為に精神分析を学び約10年に渡り教育分析も受けております。
このような専門的な知識から、ピアノを始める年齢についてのお話です。
解剖学や生理学・発達心理学の観点から考えると、ピアノを始めるのに最適な年齢は3歳〜8歳と考えております。
経験からですが、40歳くらいまでにお始めになられた方は、速い曲でなければそれなりに自力で楽譜を読み自力で弾けるようになっておりますが、60歳を過ぎると認知機能の衰えも出てきたり、脳の神経伝達の関係か手が震える症状が見られるようになりますので、遅くても50歳くらいまでにお始めになられることをお勧めします。
高齢になると、色々な症状が出てくるのは仕方がないことです。
最近は、「脳トレピアノ」というものもありますが、もともと努力家で真面目な方ほど手の震えが出現するのではないかと思います。
「自分はできるはずだ」とか「自分はピアノくらい弾けるはずだ」と無意識で心の中で思ったりすると、現実には思うように指が動きませんから葛藤が生じ手の震えが激しくなります。
子どもの時にピアノを習った方でも、「自分は先生と同じに弾けるはず」と無意識で心の中で思うと手が震えるようです。
自尊心が強い方やプライドが高い方は難しいのではないかと、長年の指導経験から思います。
生涯に渡りピアノを楽しむ為には、受験とかを考えると小学校卒業までに基礎を身につけ土台をしっかりと築き上げておくことが重要と考えます。
土台がきちんと培われていれば、その上に素敵な家を建てることが出来ますから。
子どもの時の習い事は、ピアノに限らず人生を豊かにしてくれます。
親は子どもに幸せを与えることは出来ませんが、子ども自身が幸せを得る為のスキルを身につけてあげることは出来ます。
将来、本気でピアニストにしたいのであれば、幼児期から平日は5、6時間・土日祝日は12時間の練習をさせるのも、親が責任を持って我が子をピアニストにできる自信があるならば構わないと思いますが、趣味で人生を豊かにする為のスキルとして習わせるのであれば2時間以上の練習は不要と考えております。
本人が心からピアノを弾きたいと思えば別ですが。
誰しも1日24時間ですから、時間を大切に使いましょう。
かと言って、ゲームやテレビの時間が多いのもいかがなものかと思いますが。
最後までお読み頂き有難うございました。
Grazie di cuore