ピアノは頭を使わないと弾けません。結城美帆子

ピアノを弾くためには、まず楽譜を読みます。

次に、楽譜に書いてある通りの指で、楽譜に書いてある通りの音を出し、楽譜に書いてある通りの音価まで鍵盤から指を離しません。

ピアノを弾くということは、一連の流れの繰り返しです。

ピアノの練習が必要な理由は、繰り返すことにより、一連の流れがスムーズになり早くなりますから、練習することによって作曲家の指定するテンポで弾けるようになるからです。

ピアノの練習が必要なもう一つの理由は、筋肉を鍛えるためです。

ピアノは、手の筋肉と腕の筋肉、身体全体の筋肉と体幹が無いと良い音を出せないのです。

最初は、ゆっくり練習することです。

間違えないで楽譜の通りに指が動かせる早さで弾くことです。

何の音を何番の指で何拍伸ばすのかを常に考え、例えば、右手3番でソの音を弾いた次にミの音を2番の指で弾くと書いてあったら、3番と2番の指を一つの鍵盤分広げるという操作をしなければなりませんので、ピアノを弾く時は、すごく頭を使うのです。

練習しているのに間違ってしまうという人は、必ず間違う原因があります。

間違う原因がわからないで何度も練習をしても直りませんので、なぜ間違うのか原因を考えて練習をするように致しましょう。

多くの方が間違う原因は、操作を考えないで指を動かしてしまうからです。

止まってもいいですから、操作を考えて弾くようにしましょう。

バイエルの上巻までは、操作は考えなくても弾けますが、下巻レベルからは操作を考えないと楽譜に書いてある通りの音は出せなくなります。

メトードローズやバステインメトードは、上巻や導入から操作を考えないと楽譜に書いてある通りの音は出せませんので、生徒さんの負担を考慮すると、導入の教則本はバイエルが良いと思います。

バイエルは、子供が楽しめるような曲が入っていないので敬遠されますが、基礎から理論的に学べるのはバイエルが一番ではないかと思います。

子供の機嫌をとることばかりを考えて「楽しいレッスン」ばかりに重点を置いてしまうと、本当のピアノの楽しさを味わうところまで行く前にピアノをやめてしまうことになり、本末転倒になってしまうと思います。

バイエルも二重奏をしたりすれば、楽しく学べます。

ピアノって、練習していないと弾けなくなるので毎日の練習が大変と言えば大変ですが、生徒の皆さんがよりピアノを楽しんで頂ければ良いと思って、日々練習をして手本を弾いて聴かせたり生徒さんと二重奏ができるようにしております。