ピアノは、なぜ毎日の練習が必要なのか?   結城美帆子

題名のない音楽会のテレビ番組で、「音楽家の筋肉」と言う題で、ピアニストの反田恭平氏も申しておりましたが、ピアノを弾くためには、筋肉が必要なのです。

手の筋肉、手を動かす腕の筋肉、腕を動かしたり支えたりするために体幹も必要なのです。

筋肉は、1日ではできませんので、毎日の練習が必要なのです。

筋肉は、使わないとすぐに衰えてしまうので、筋肉を維持するためにも毎日の練習が必要なのです。

反田恭平氏は、つまらない曲だけど「ハノンが良い」と言ってご自分のハノンの練習方法の一部を実践してくださいました。

ピアノの先生の中には、ハノンやチェルニーを教えないで、本人が弾きたいという曲だけを弾かせている先生もいるようですが、言語道断です。

私も、障害者はレッスンの目的が健常者とは違うので、障害者と大人は自由にしております。

ピアノがベートーベンの三大ソナタやショパンのエチュードなど上級レベルの曲を弾くためには、筋肉と体幹・精神力がなければ弾けないのです。

ピアノが上手くなりたいと願う方は、ぜひ、ハノンを最低でも毎日30分は弾いてください。

反田恭平氏も言ってましたが、ピアノを弾くために必要な筋肉を効率よくつけるためには、ピアノを弾くのが1番良いのです。

ピアノは、体全部、全身で音を出す楽器なのです。

手だけを動かして音を出すのではないのです。

自分の体とピアノが一体にならなければだめなのです。

ピアノがそれなりに上手く弾ける生徒さんは、椅子の座り方や椅子の位置が自然にはまっているのですが、あまりお上手じゃない生徒さんは、足の支えができていなかったり座り方ができていないのです。

自分にあった椅子の高さや椅子の場所は、ピアノを弾いているうちに自分にとって1番しっくりできる場所と高さを見つけられます。

精神分析の言葉で言うならば、主体的にピアノを弾くことが大切なのです。

やらされているのではなく、主体的にピアノを弾くことが大切なのです。

「先生がこう言ったから言われた通りにしている」と、無意識でも心のどこかで思っているうちは、ピアノと一体になった座り方ができないでしょうね。

どう言う音が良い音なのかを聴き分ける耳の力が大切です。

自分で出したいと思った音が出せることが必要です。

そのためには、感性が必要です。

どんな音が良い音なのか、知ろうとする追求心、「真・善・美」真です。

先生が言うから、ではなく、自分自身で、こういう風に弾きたい、と思うことが必要なのです。