私の教室では、自宅練習は自由です。
自宅で全く練習をしなくてもレッスンは出来ますので大丈夫です。
お教室のレッスンだけでも楽譜に書いてある通りに両手で弾けるようにはなりますが、お教室のレッスンだけでは、速いテンポで弾けるようになるのは難しいです。
自宅で毎日練習が必要な理由は、ピアノを弾く為に必要な筋肉をつける為です。
ピアノは筋肉がないと響いた音が出せません。
筋肉をつける為には、毎日弾くことです。
ピアノは全身で弾きますので、体幹や足の筋肉も必要です。
しっかりした身体がないと響く音は出せません。
コンクールは、響きはある音で弾いた方が良いので、コンクールで最低でも予選を通過したい人は、毎日練習されることをお勧めします。
20年以上前になりますが、腱を切ってしまったことがあったのですが、手術を受けた筑波大学のドクターは「ピアノを弾かないように」と仰ったのですが、その後お世話になった日本で初めて音楽家専門外来を立ち上げた酒井先生からは「もったいないことをしましたね、怪我をしてもピアノを弾くことを止めてはダメなのです。ピアノは弾かなければ筋肉がなくなり、どんどん弾けなくなってしまいます。」と言われました。
酒井先生は、音大に行こうか医学部に行こうか悩まれて医学部に行かれお医者様になられた方で、酒井先生のクリニックのリハビリ室にはグランドピアノが置いてあります。
ご自身がピアノをお弾きになられるからおわかりになるのでしょうね。
腱鞘炎になった時も、注射一本で直ぐに弾けるようになりました。
すっごく痛い注射でしたけど。