ピアノの弾き方の基本とは。結城美帆子

車の運転は「認知・判断・操作」と教わりました。

自動車事故には、認知・判断・操作のどれかに必ず原因が有ると教習所で教わりました。

ピアノが上手く弾けない場合も、必ず原因が有ります。

ピアノも「認知・判断・操作」で弾きます。

まずは認知(何の音を何番の指で弾くのか)、判断(基本の定位置で弾けるのか?指を拡げるのか?指を寄せるのか?またぐのか?くぐるのか?などを考え判断)、操作(正しい認知ができたか?正しい判断ができたか?を確認して大丈夫であれば実際に音を出します。

ピアノは、以上の流れの繰り返しで弾いていきますので、すごく脳を使うのです。

バイエル上巻までは、認知(何の音を何番の指で弾くか)と操作(実際に指を動かして音を出す)で上手く弾けるのですが、バイエル下巻になると、まずは指を広げなければ正しい音が出せなくなり、65番からは指またぎや指くぐりの操作が必要になります。

私が色々な教則本を試してバイエル教則本に戻った理由は、バイエルは操作を順番に学べるからです。

バイエルは、ピアノを弾く為に必要な基本の操作が順番に習得できるからです。

ピアノを途中で止めてしまう方は、弾けないからです。

ピアノは、弾けなければ楽しくありませんから当然止めるでしょう。

家庭での練習をしない理由も同じで上手く弾けないからです。

ピアノの先生の仕事は、生徒が家で練習してきた曲に◯をつけることではなく、弾き方を教え弾けるようにすることです。

生徒が上手く弾けなければ、上手く弾けない原因を探し、上手く弾けるように導き、上手く弾けるようにすることがピアノの先生の仕事です。

本来、◯は生徒自身がつけるものではないかと思うのです。

生徒さん自身が「上手く弾けた」と思えることが大切なのです。

他者の評価ではなく、生徒自身がどう思うかが大切なのです。

そうでないと、◯をつけてもらう為に練習をするようになります。

自分自身が「上手く弾けるようになりたい」とか「パパみたいに上手に弾けるようになりたい」とか「〇〇ちゃんが弾いていた曲を自分も弾けるようになりたい」とか、欲望が湧かなくなります。

ピアノが上手くなり為には、欲することが重要なのです。

本人が心から「ピアノが上手く弾けるようになりたい」と思うことが大切で重要なことなのです。

ピアノが上手に弾けるように導くには、欲望を育てることも大切なので、コンペティションや発表会などを催すのです。

主体は、引き出さないと出てきませんし、育てないと育たないのです。