ピアノの先生の介護日記「反省」結城美帆子

8月に脳梗塞が再発して入院した時、母は普通の食事でしたが、経管栄養の人もおり、私は心の中で「経管栄養の人よりは、まだまし」と思い、「経管栄養の人はかわいそうに」と思ってしまったのです。今は、4人部屋で母だけが経管栄養です。他者と比べて「良し」と思ったことが自分の身に降りかかってきたのです。レッスンでは「他人と比べてはいけない」と言いながら、比べてしまったのです。反省です。でも、4人部屋の中で一番症状が重い母を見ていると、他の3人の方がうらやましく思えてしまうのも本心なのです。弱い人間なのです。自分の不幸を罵しり、母より症状が良い人を憎らしく思い、他人の不幸を喜んでしまう私もいるのです。嫌な人間ですよね。妬みや嫉妬は最悪ですよね。自分が順調な時は、湧いてこなかった感情でした。「いいつもりになっていたんだな」と反省しております。自分は、いい人ぶりっこにはなっているつもりはなかったのですが、なっていたかも知れません。反省しております。母親とは、いくつになっても、全身全霊で子供を導いてくれるものなのですね。この歳になっても母は私にたくさんのことを学ばせてくれております。母に感謝です。