ピアノの先生の介護日記。結城美帆子

私に家では、祖父母を自宅で看取りました。母はお婿さんなのですが、父方の祖父母も自宅で看取りました。私の親族間では、介護は生活の一部と考えておりますので、親戚の中で老人ホームで亡くなった人は一人もおりません。なので、介護が必要になったお母様やお父様、義理のお母様やお父様、旦那様を介護施設や老人ホームに入れてしまう人の気持ちが理解できません。私は、愛する人を介護施設や老人ホームなどに入れることなどできません。愛する人が粗末な扱いをされているのは我慢できません。介護職と言われる様に、仕事なのです。家族による介護は、愛です。無償の愛です。同じ介護でもまったく違います。芸術とは音楽を学ぶことは、「愛」と「真善美」の追求です。愛することができなければ、芸術音楽はわからないでしょう。愛は、すべてを包み込むことができます。愛は、すべてを受け入れることができます。音楽は、愛です。愛がわからなければ、素敵なピアノの演奏をすることなどできません。私は、ピアノのレッスンで、愛することを伝えたい。介護は、愛です。私がピアノを教えた生徒たちが、私と同じ様に自分の親を大切に思い、もしも介護が必要になった時には私と同じ様に愛する親を介護する人に育ってくれることを願ってます。親は、子供の幸せを願ってピアノを習わせてくださっているのですから、子供は、親を幸せにお見送りしましょう。私は、母に「この世に生まれてきて良かった。あなたを産んで良かった。幸せだった。」と、この世を立ち去っていただきたいのです。母だけでなく、私がピアノを教えた生徒たちが、愛でいっぱいになります様に、祈りを込めてレッスンをしております。音楽は、愛の追求です。