ピアノのレッスン子供と大人の違い。結城美帆子

2歳〜80歳過ぎの方まで幅広い年齢層の方にピアノを教えていて思うことがあります。小さいお子様は、まだ理解力がないので理解させるのが大変ですが、高齢の方は、理解力はあるのですが、思った通りに指を動かすことが難しいようなのです。ゆえに、ピアノは、年齢に適した指導を行わなければならない難しさがあるのです。高齢の方は、それこそ時間が限られておりますから、習い始めた時から「ピアノが弾ける楽しさ」を実感できる指導をしなければならないでしょう。子供の場合は、弾きたい曲が自由に弾けるようになって頂くことを目標にレッスンをしておりますので、楽しい曲ばかりレッスンをするのではなく、指の練習をしたり、エチュード(テクニックを身につける為の練習曲)のレッスンも致します。40年近く教えてきた中で、小学6年生でレッスンを始めて大学生までレッスンを続けて最後の発表会にショパンのバラードの1番を弾いてくれた生徒がおりましたので、10歳前後までにレッスンを始めれば、努力次第ですが、幼児からレッスンを受け始めた方と同じレベルの曲を弾けるようになるのは可能です。ただし、絶対音感は、3歳くらいまでにレッスンを始めないと、脳が相対音感に替わるようなので、どんなに努力をしても身につきません。上級レベルまで弾けるようになりたい方は、頭も体も柔軟で柔らかいうちにレッスンをお始めになられることをお勧めいたします。テンポが速い曲を弾くのは年齢とともに難しくなっていきますが、スローテンポの曲は年齢とともに味のある演奏ができるようになります。技術的(速く指を動かすテクニック)な臨界期は、25歳と言われております。コンクールに年齢の上限がある理由でもあります。