ピアノのレッスン今昔

私が受けたピアノのレッスンは、先生に言われたように一生懸命に弾くものでした。

先生が、フォルテでとおっしゃればフォルテで弾き、速くと言われれば速く弾けるように必死で練習をする。

次のレッスンまでに、先生に言われたように弾けるように必死で練習をして、レッスンを受けに行く。

一週間で3曲も暗譜をしなければならない時もあり、暗譜と言われて暗譜ができていない時は、「じゃ、また来週ね」と言われ、15分くらいでレッスンが終わってしまうこともありましたが、1回分のレッスン料金はしっかりお支払いします。

今のように、生徒に「今はできたと思う?できなかった場合は、どこがどういう風にできなかったと思う?」なんて聞く先生なんておりませんでした。

習い事って、師匠を真似て覚えたと思うのですが、いつの頃からか「個性」なんて言う言葉が出てきて真似は良くないなんておっしゃる指導者も出てきたように思いますが、私は、最初は真似から始まるのではないかと思います。

真似ることができて、次に、自分はこういう風に弾きたいと言う個性が出てくるのではないかと思うのです。

私は、バレエや日舞もやりましたが、最初は先生をお手本にして、先生の真似をして覚えたと思います。

最近の子供は、真似ることができなくなっているように思います。

だから「今の演奏は、先生と同じに弾けましたか?」と確認をしなければならなくなったのではないかと思います。

ピアノのレッスンも歌のレッスンも「先生と同じにできましたか?」なんて聞かれたことはありませんでしたが、できるまで何度も何度も同じところをやらさせました。

日本歌曲のレッスンをお願いした時、一番最初にレッスンを受けた曲は「赤とんぼ」でしたが、「ゆうやーけ」だけで1時間のレッスンが終わるというのが3ヶ月くらい続いて、「もう諦めようか」と思ってレッスンに行った時に、多分できたのでしょう「こやけえの赤とんぼ」まで進めました。

日本歌曲を本格的に勉強しようと思った時は、50歳を過ぎておりましたのでしんどかったですけど、今やっておかなければ生涯日本歌曲は歌えないと思ったので、必死で先生について行きました。

「赤とんぼ」は、週一回1年間レッスンに通い続けて、やっと歌えるようになりました。

「赤とんぼ」が歌えるようになってからは、日本語の息の入れ方や口の開け方がわかり、色々な歌が歌えるようになりました。

日本歌曲が、こんなにも難しいとは想像もつきませんでした。

音楽を学ぶということは、奥が深いのです。

ピアノの演奏技術と指導法は、渡部由記子先生に個人レッスンを受けて勉強をさせて頂いておりますが、7時間の1日レッスンでハノンの一曲も進みませんで大変でしたが、渡部先生のレッスンのおかげで、具体的に教えることができるようになり、非常に教えやすくなりました。

生徒さんには、違いがわかる耳と感性を育んで欲しいですね。