ピアノのレッスンで思うこと。結城美帆子

私が所属している日本ピアノ指導者協会(通称ピティナ)では、指導者を対象にしたセミナーがよく開催されます。

講師は、当然のことながらピティナピアノコンペティションで毎年多くの生徒を地区本選に出場させ全国大会に出場させ連続で指導者賞や特別指導者賞を受賞されているピアノの先生がほとんどです。

セミナーの人数が集まらないと、前々日にあちらこちらからお誘いのメールが送信されてきます。

聞きたいと思うセミナーは時々聞きに行きますが、ピアノの先生が講師のセミナーは行きません。

指導者賞や特別指導者賞を受賞されている先生のところに集まる生徒は、コンペティションで全国大会を目指している人たちですから、一般の生徒を教えるにはあまり役に立たないように思います。

脱力も指の形も大切ですが、当教室に習いに来る人たちは、最初からコンペティションで全国大会を目指しているような人は少ないですし、それこそ、電子ピアノので練習している人もおりますので、ピアノで音を作ることがそもそもできる環境にない人もいるのです。

電子ピアノでも、ピアノを弾けるようにして、ピアノが楽しめるレッスンが大切と思います。

以前、渡部由記子先生のセミナーを聞きに行った時に、渡部先生のお話の中で「私は、できるまで次に進まないの。お家でグランドピアノで練習している人しか教えないの、グランドピアノじゃないとハーフタッチができないので音が作れないから」とおっしゃっておりました。

私の教室で、渡部先生のような教え方をしたら、ほとんどの生徒がピアノのレッスンを辞めてしまうと思います。

ピティナの先生たちは、指導者賞や特別指導者賞を狙って、一生懸命教えているように思います。

また、生徒を地区本選や全国大会に出場させている先生、結果を出せる先生が、良い先生と思われるようなところもあるようですからね。

私は、100点を取れなくてもいいから、70点でいいから、レッスンをお引き受けした生徒が上級レベルまでレッスンを継続し生涯ピアノライフを楽しんでくれることを望み願って指導をしておりますので、楽譜の読み方とピアノの弾き方の基礎はしっかり教えております。