ピアノのレッスンで他人の痛みに思いを馳せることができる優しい人を育てたいと思います。結城美帆子

ある日、東京の病院へ通院のため、車椅子に乗せて電車に乗った時のことです。車椅子用のスペースがあるのですが、健常者がいて使えなかったり、ケアタクシーで乗り降りをしている時も迷惑顔をされたり、障害者には冷たい視線が感じられます。私がこのことを実感できたのは母のおかげです。親はいつになっても子供に色々なことを学ばせてくれる存在なのですね。感謝です。ホームページにも書きましたが、私がピアノを教えている目的は、ピアノのレッスンで他人の痛みに思いを馳せることができる人を育てたいと思ったからです。ピアノの学ぶと言うことは、音楽を勉強すると言うことです。音楽を勉強すると言うことは、遠い国の遠い時代に生きた人の喜びや哀しみを自らの心に引き受けること、そしてピアノを演奏すると言うことは、自らの心に引き受けピアノを通して音を紡ぎだして行くと言うことだからです。だから、ピアノのレッスンで他人の痛みに思いを馳せることができる人を育てられると思ったからです。ただ、ピアノの弾きからを教えるだけであればピアノ先生は余るほどおりますので私がやらなくてもよいのではと思った時もありましたが、ピアノのレッスンで、他人の痛みに思いを馳せることができる人を育てることが出来れば、ピアノのレッスンはやりがいのある仕事と思えるようになり、現在レッスンをさせていただいております。思いやりのある優しい人をたくさん育てたいです。