19歳女子体操選手の喫煙・飲酒によるパリオリンピック辞退という報道がありましたが、これは、周りの大人の責任が大きいのではないでしょうか?
スポーツはピアノのコンクールと違って、誰が見ても勝ち負けがわかる一発勝負ですから、プレッシャーは相当のものではないかと想像します。
ピアノも集中力を要しますが、体操の集中力とは違うように思います。
私は、中学の時は体操部でしたので、床・平均台・跳馬・3種目の経験がありますが、生まれて初めて床でバク転をした時や、平均台の上で側転をした時の、緊張感や恐怖ったらありませんで、恐怖との戦いにどうやって勝つか?克服するかが大変でした。
ピアノも緊張はすると思いますが、平均台の上の緊張と比べたら比べものにならないと思います。
ピアノは失敗しても命に関わることはないと思いますが、体操競技は怪我や命に関わります。
世の中には色々な習い事がありますが、親が子どもに習い事をさせる目的は、子どもの幸せではないかと思います。
幸せな人生を歩む為には、生きる力を育てることです。
生きる力とは何でしょうか?
最近は、ピアノでも仰っている指導者がおりますが、目標を達成する方法を身につけること。
その為にコンクールを活用しているというピアノの指導者もいらっしゃいます。
私も、そのように考えていたこともありましたが、ピティナピアノコンペティション全国決勝大会に進むことができた生徒さんや、全国決勝大会で金賞を受賞された方々の演奏を聞かせて頂いて、違うのではないかと考えが変わりました。
ピアノだけではなく、スポーツの世界を見ても、目標に向かって目標を達成する方法を身につけることが、その後の人生を豊かに生きることに繋がるということではないことがわかります。
私が20年以上健康維持のためにお世話になっているクリニックには、著名な元プロ野球選手や元プロ野球の監督さん、政治家さん、ピティナの上層部に関わっている音楽家、優勝経験がある元力士、皇室ジャーナリスト、などなど著名な方がいらしているようで時々お顔を拝見する時もありますが、皆さん身体を壊してしまうほどすっさまじい生活といいますか、自分をギリギリのところまで追い詰めているのではないでしょうか?
自分の身体を壊してまで努力をして結果を残しても、糖尿病なのかな?足を切断する羽目になったら意味がないのではないでしょうか?
力士はすっごい努力をしていると思いますが、寿命が短い方が多いように思います。
音楽もプロは精神を病んでしまう人もいます。
そもそも、音楽もスポーツもプロとアマは違うのです。
プロはお金がかかっているので、稼ぐためには、楽しいだけでは稼げないですから、プレッシャーで身体を壊して短命に終わるのは自己責任ですが、オリンピック選手は、オリンピック選手自体は競技でお金を稼いでいるわけではないので、健康を害してまでやることなのだろうか?と疑問を感じます。
ピアノコンクールも、参加者は演奏をしてもお金を稼げるわけではなく、コンクールを運営している団体に参加費が入ってきて収益になるわけなので、コンクールで金賞を受賞したいからと言って、食事が喉を通らなくなるとか過呼吸を起こすとか心を病むまで追い詰めるのはどうなのかと思います。
大人の思惑に乗せられないようにしたいものです。
どんなに努力をしても、努力だけでピアニスト(演奏だけで食べていける)になれるわけではないですから。
コンクールは、相対評価なので力試しにを目的としてチャレンジされるのは良いと思いますが、あまり順位にこだわるのはいかがなものかと思います。
かと言って、せっかくピアノを習っているのに上手く弾けないと言うのも困りますので、ピアノが上手いか上手くないかの判断基準にはなると思います。
まずは、コンクールの課題曲が弾けてコンクールにチャレンジ出来るレベル、次は一次予選を通過できるレベル、二次予選、ファイナルと進みますが、ピティナピアノコンペティションであれば、予選が通過できれば良いと思いますし、バッハコンクールであれば、予選を通過でき全国大会に進めれば良いと思いますし、ブルグミュラーコンクールはファイナルで入賞できれば、心と身体の健康のために良いと思います。
ピアノを習って心を病んでしまったら元も子もないです。
ピアノは細く長く生涯に渡り楽しんで続けて頂きたいと思っています。
ピアノで育つ生きる力とは、ピアノを楽しみ、音楽を通して人と繋がりを持ち、音楽について語り合ったり、一緒に音楽を楽しみ、自分の人生を心豊かに生きていける力です。
私は、ピアノが大好きで弾きますし教えるのはプロですが、ピアニスト(ピアノの演奏で生計を立てているプロの演奏家)ではありませんから、今に至るまでピアノを嫌いにならずにピアノのお仕事が続けられていると思っています。
生涯に渡りピアノを楽しめるピアノスキルを身につけたい方に向けて、個人レッスンを行っております。
レッスンを希望される方は、体験レッスンにお越しください。
幼児〜熟年の方まで初心者歓迎です。
健常者も障害がある方も関係なく楽しく確実に上達するレッスンを行っております。