ピアノが普通に弾けるように教えたい。結城美帆子

私は、ピアノが普通に弾けるように教えたいと思っております。

ピアノが普通に弾けることとは、自分自身が弾きたいと思う曲が楽譜を見ながら自力で弾けることです。

そして、ピアノを弾くことを自分自身が楽しめるということです。

ピアノが上手く弾けるようになるには、確かに努力も必要ですが、楽しむことを忘れてはピアノを習っている意味がなくなります。

ピティナピアノコンペティションへの参加も、ただただ地区予選を通過することや、全国大会出場することだけを目標に努力をするのでは、ピアノを習っている意味がないように思います。

ピアノは、競争ではないのです。

楽しむためです。

自分自身が弾きたい曲が弾けるようになるため、ピアノが普通に弾けるようになるために、自分自身を客観的に観るために、井の中の蛙にならないために、バロック・古典・ロマン・近現代と四期を学び、視野を広げるために、ピティナピアノコンペティションへの参加をお勧めしておりますが、けして他者と争うためではなく、通過することが目的ではありません。

比べる相手は、以前の自分です。

昨年8.0だったとしたら、今年は8.1を目指せば良いのです。

自分の点数を覚えていて参加している人が、どれだけいるでしょうか?

コンペティションは、他者と争うために参加をお勧めしているわけではないのです。

自分自身が成長するためです。

通過を目標にするということは、心の中では他者と争っている気持ちがあるということです。

他者を気にせず、ピアノを楽しんで頂きたいと思います。

自分自身が成長すれば、コンペティションの結果はおのずとついてきます。

ピアノの弾き方やテクニックは教えることができるのですが、感覚的なことや感性は教えることができないのです。

音楽的な感性は、環境や本人の持って生まれた素養などが影響します。

生徒さんの演奏を弾くと、どんなご家庭でどんな親御さんにどのような育て方をされて育っているかが想像できます。

大人の生徒さんの場合も、どのような生き方をされてきたのかが想像できます。

演奏は、その人そのものをあらわすのです。

だから音楽って面白いのです。