ピアノを長く教えてきて、一つだけ叶えることが出来なかったことがあります。
それは、視覚障害の子供にピアノが弾ける楽しさと喜びを伝えることです。
これまで、普通学級に通っている弱視のお子さんと、大人の全盲の方は数名指導をさせて頂き、みなさんブルグミュラー25番練習曲までは弾けるようになりました。
大人からレッスンを始めると、そのあたりが限界のように思いました。
茨城県には盲学校は水戸にあり、子供は学校の寮で生活をしますから、ピアノを習うことはできないようです。
辻井伸行さんのように、自宅から学校に通学している子供しかピアノを習うことはできません。
視覚障害の人は、耳が良い人が多いので、ピアノが弾けるようになれば人生が豊かになると思うのですが、残念に思います。
全盲のピアニストやバイオリンニストは、親御さんの深い愛情で育てられたのでしょうね。
視覚障害に限らず、健常者も障害者も問わず、音楽は人生を豊かにしてくれます。
障害の有無に関わらず、子供たちの可能性を引き出し伸ばしてあげることができたら、障害があってもなくても豊かな人生を送ることができます。
私はピアノを教えているので、ピアノで子供たちの可能性を引き出し伸ばしてあげたいと思います。
私の教室では、発達障害の生徒さんでも、インクルーシブ教育の理念に基づき、障害者のみが参加できるピアノコンクールには参加せず、ピティナピアノコンペティションやブルグミュラーコンクール・バッハコンクールなどに参加して優秀賞を受賞しております。
ピアノを楽しむのに障害の有無は関係ありません。
むしろ、障害者だけしか参加できないコンクールや大会があるのは、障害者自らが差別をしているような気がします。
ピティナピアノコンペティションの審査員をさせている長廻かおる先生のブログに、ピティナピアノコンペティションに全盲のお子さんの参加があったことが書かれており、心が暖かくなりました。
ピアノで子供たちの可能性を引き出し伸ばしてあげましょう!
子供たちに幸せな未来を!