まずは弾けるようにしてあげること。
子供も大人も障害がある方も、自分が知っている曲を、自分の指でピアノの音を出して弾けた時は、みんなとても嬉しそうなお顔をします。
できた喜び、できる喜びが感じられた時、「ピアノって面白い、ピアノって楽しい」と、思えるのではないでしょうか。
できる喜びが、好きになって行くのではないかと思います。
ピアノが上手くなるには、練習が必要になり、忍耐力や集中力も必要な時もありますが、ピアノを弾くのが好きになっていれば、忍耐ということではないと思います。
私は、生徒の皆さんに楽しくピアノを続けて欲しいと思います。
その為には、無理をしないことです。
自分のペースで学ぶことです。
他者を気にしないことです。
評論家や批評家にならないことです。
大人の生徒さんに発表会出演をおすすめすると、ほとんどの生徒さんが「皆さんのを聴かせていただいてから」と申しますが、心理学的な観点から申し上げると、心のどこかで「自分を良く見せたい、良く見られたい、下手に思われたくない」などなど他者の目を気にしていたり他者と比べているということです。
「私は上がり症なので」とおっしゃる方も同じで、自己顕示欲が強いのでしょうね。
音楽は、競争ではないので、自分は自分の演奏を楽しめば良いのです。
発表会は、批評する場ではなく、お互いの演奏を聴き会い、お互いに労をねぎらい、次へのステップへつなげる為のものと考えております。