ピアノが上手く弾けるようになるのに一番大切なのは「耳」です。結城美帆子

ピアノを弾くタッチも大切かも知れませんが、タッチも時代と共に変化をしているところもありますし(フンメルポジションとか、ショパンポジションなど)、名のあるピアニストの演奏を見ても、色々なタッチで弾いてますから、このタッチが正しいタッチと言うものはないのです。大切なのは、良い音が出せているかなのです。良い音を出す為には、良い音を聴く耳が必要です。良い音とは何なのかと言うことを考えられる感性が必要です。本人に、「美しい音で弾きたい」と言う欲望がないと、いくら一般的なタッチを教えようとしても、本人は、例えば指をまあるくと言っても「何で」と言うでしょう。本人が「美しい音で弾きたい」と思わなければ、自分は心のどこかで正しいと思っていますから「釈迦に説法」になってしまいます。ピアノが上手く弾けるようになるのに大切なのは、物事の真髄を見極める力、美しいものを美しいと思える感性が大切なのです。感性を育てるには、本物に触れさせることです。お家で、電子ピアノで練習している人は、グランドピアノを弾くと「鍵盤が重い」と言いますが、お家でアップライトピアノで練習している人はグランドピアノを弾く「鍵盤が軽くて弾きやすい」と言います。良いピアノほど、鍵盤の反応が良いので弾きやすいのです。テンポの速い曲ほど、ピアノの良し悪しがわかります。本人が「美しい音で弾きたい」と思える感性を育てることが大切です。